1: :2014/02/12(水) 19:06:21.22 ID:
381: :2014/02/15(土) 00:20:42.91 ID:
ここまでのあらすじ
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触する。
様々な人間模様の中から果たして再び彼女たちの絆は繋がるのか?そしてのぞみは母沙友理の隠してきた過去を知ることになるのだろうか?
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触する。
様々な人間模様の中から果たして再び彼女たちの絆は繋がるのか?そしてのぞみは母沙友理の隠してきた過去を知ることになるのだろうか?
387: :2014/02/15(土) 00:34:07.81 ID:
ここまでの登場人物一覧(2031年9月現在)
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…伊藤万理華のアシスタント?プランナー?
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都在住。職業不詳
和田まあや(33)…職業不詳
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…伊藤万理華のアシスタント?プランナー?
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都在住。職業不詳
和田まあや(33)…職業不詳
437: :2014/02/15(土) 20:08:00.13 ID:
我々は一度この場所から離れることとする。
向かうのは再び港区青山、しかし前回入ったビルではない。
乃木坂駅からほど近い外苑東通り沿い。そこに建つ小さな出版社へともぐりこむ。
そこでは我々も知っている二人の人物が会話をしていた。
桜井とななみんだ。
「寧々があんな奴だとは思わなかったよ。」
ななみんは怒りを隠そうともしていない。
「まさかそんな風に思ってたなんてね、当時のアンダーの子達みんなそうだったのかな・・・」
桜井は怒りよりもショックが大きいようだ。その眼には深い失望の色が浮かんでいる。
「さぁね。だとしたら、そういう気持ちだからアンダー止まりだったんじゃない」
「そんなことないよ、私みたいにキャプテンってだけで選抜を埋めてる人間がいたから・・・」
橋本は手元に灰皿を寄せる。このご時世にしては珍しくこの会社は煙草が吸えるらしい。
胸のポケットから箱を取り出し、ライターで火をつける。どうやら最後の一本だったようだ。箱を開けた時一瞬その表情は曇る。
「また、その話?いつまで引きずってんのよ。それより問題は、万理華とのコラボの話でしょ。」
煙を吐きながらイライラと橋本は続ける。
「寧々が協力してくれない以上、私たちでなんとかするしかないわけ。所詮寧々はプランナーだし、本丸の万理華がやる気になってくれれば成功するよ」
「でも、万理華の連絡先知ってるの寧々だけでしょ?」
桜井は気持ちを取り戻したのだろう、いつものようにその顔には頑強な意志が宿っている。
「そこが問題なの、でも前寧々から万理華今高円寺に住んでるって聞いたことがある。なにか手がかりがそこにあるかも。」
「高円寺か、相変らず万理華はそういうのが好きなんだね。」
「多分何も変わって無いよ、あの頃と」
遠い目で橋本は呟く。
「じゃあ高円寺で情報収集だね。」
桜井が元気よく立ち上がる。
「早速いきますか!」
橋本も続いて部屋を出て行った。
向かうのは再び港区青山、しかし前回入ったビルではない。
乃木坂駅からほど近い外苑東通り沿い。そこに建つ小さな出版社へともぐりこむ。
そこでは我々も知っている二人の人物が会話をしていた。
桜井とななみんだ。
「寧々があんな奴だとは思わなかったよ。」
ななみんは怒りを隠そうともしていない。
「まさかそんな風に思ってたなんてね、当時のアンダーの子達みんなそうだったのかな・・・」
桜井は怒りよりもショックが大きいようだ。その眼には深い失望の色が浮かんでいる。
「さぁね。だとしたら、そういう気持ちだからアンダー止まりだったんじゃない」
「そんなことないよ、私みたいにキャプテンってだけで選抜を埋めてる人間がいたから・・・」
橋本は手元に灰皿を寄せる。このご時世にしては珍しくこの会社は煙草が吸えるらしい。
胸のポケットから箱を取り出し、ライターで火をつける。どうやら最後の一本だったようだ。箱を開けた時一瞬その表情は曇る。
「また、その話?いつまで引きずってんのよ。それより問題は、万理華とのコラボの話でしょ。」
煙を吐きながらイライラと橋本は続ける。
「寧々が協力してくれない以上、私たちでなんとかするしかないわけ。所詮寧々はプランナーだし、本丸の万理華がやる気になってくれれば成功するよ」
「でも、万理華の連絡先知ってるの寧々だけでしょ?」
桜井は気持ちを取り戻したのだろう、いつものようにその顔には頑強な意志が宿っている。
「そこが問題なの、でも前寧々から万理華今高円寺に住んでるって聞いたことがある。なにか手がかりがそこにあるかも。」
「高円寺か、相変らず万理華はそういうのが好きなんだね。」
「多分何も変わって無いよ、あの頃と」
遠い目で橋本は呟く。
「じゃあ高円寺で情報収集だね。」
桜井が元気よく立ち上がる。
「早速いきますか!」
橋本も続いて部屋を出て行った。
441: :2014/02/15(土) 20:52:57.76 ID:
我々はそこを離れる。そしてまた初めて来る建物へと入って行く。
沢山の機材が配置された録音ブース。ここはスタジオのようだ。
"I'm too misty, and too much in love.
Too misty,
And too much...
In love.....look at me..."
女が歌っている。静かな歌だが、その歌声は月の光のように道を照らしだす強い力がある。素人ではないだろう。
.「凄い!!凄いよ、ひめたん!!!」
歌が終わると別の女がブースの中に入ってきた。二人はともに同じくらいの年齢のようだ。
「へへ・・・」
ひめたんと呼ばれた女は。恥ずかしそうに俯く。
「感動しちゃった。まさかひめたんここまで上手くなってるなんて。エラ・フィッツジェラルドも顔負けだよ!」
「ほめ過ぎだよ~。世界のイノウエに比べたら私なんかまだまだだって」
「またまた謙遜しちゃって。ひめたんだって今や日本を代表するシンガーなんだからさ。自信持たなきゃ。」
「ありがとう、じゃあ次はさゆのサックス生で聞いてみたいな」
「高くつくよー?」
さゆと呼ばれた女はそういたずらっぽく微笑むと、サックスを取り出した。
バンドメンバーにそっと目配せすると演奏が始まる。
曲は"Days of Wine and Roses"だ。
その瞬間スタジオの空気が変わる。
先ほどまであった親密な雰囲気は一気に打ち消され、我々は音楽と直接対峙させられる。
ソニー・クリス直系のブルージーで軽快なサックスがスウィングするビートと混ざりあい、そこには天才的なグルーヴが生まれている。
その場にいる誰もが、そのグルーヴの中で夢遊病患者のように踊りだす。
まるで質のいい大麻を吸った時のような心地よいトリップだ。
そして、あっという間に曲は終わる。
我々は突然の夢の終わりに呆然と立ち尽くす。
演奏を終えたさゆは恥ずかしそうにはにかんでいる。
「・・・どうだったかな?」
誰も感想を述べるものはいない。それほどまでに彼女の演奏は圧倒的であった。
沢山の機材が配置された録音ブース。ここはスタジオのようだ。
"I'm too misty, and too much in love.
Too misty,
And too much...
In love.....look at me..."
女が歌っている。静かな歌だが、その歌声は月の光のように道を照らしだす強い力がある。素人ではないだろう。
.「凄い!!凄いよ、ひめたん!!!」
歌が終わると別の女がブースの中に入ってきた。二人はともに同じくらいの年齢のようだ。
「へへ・・・」
ひめたんと呼ばれた女は。恥ずかしそうに俯く。
「感動しちゃった。まさかひめたんここまで上手くなってるなんて。エラ・フィッツジェラルドも顔負けだよ!」
「ほめ過ぎだよ~。世界のイノウエに比べたら私なんかまだまだだって」
「またまた謙遜しちゃって。ひめたんだって今や日本を代表するシンガーなんだからさ。自信持たなきゃ。」
「ありがとう、じゃあ次はさゆのサックス生で聞いてみたいな」
「高くつくよー?」
さゆと呼ばれた女はそういたずらっぽく微笑むと、サックスを取り出した。
バンドメンバーにそっと目配せすると演奏が始まる。
曲は"Days of Wine and Roses"だ。
その瞬間スタジオの空気が変わる。
先ほどまであった親密な雰囲気は一気に打ち消され、我々は音楽と直接対峙させられる。
ソニー・クリス直系のブルージーで軽快なサックスがスウィングするビートと混ざりあい、そこには天才的なグルーヴが生まれている。
その場にいる誰もが、そのグルーヴの中で夢遊病患者のように踊りだす。
まるで質のいい大麻を吸った時のような心地よいトリップだ。
そして、あっという間に曲は終わる。
我々は突然の夢の終わりに呆然と立ち尽くす。
演奏を終えたさゆは恥ずかしそうにはにかんでいる。
「・・・どうだったかな?」
誰も感想を述べるものはいない。それほどまでに彼女の演奏は圧倒的であった。
501: :2014/02/16(日) 11:00:29.05 ID:
>>441
、>>450
Days of Wine and Roses(酒とバラの日々) >>452
、>>456
Green Day 「Time of Your Life(Good Riddance)」 450: :2014/02/15(土) 22:02:26.90 ID:
しばらくしてひめたんが口を開く。
「凄いよ・・・全然違う・・・」
それを聞いたさゆは嬉しげに叫んだ。
「でしょ!さゆにゃんヽ(。・ω・。)正義!」
「まいったなぁ、これじゃあ一緒にライブしたら私が霞んじゃうよぉ」
ひめたんは悲しげだ。
「そんなことないって!ひめたんもめちゃくちゃ上手いからさ。」
「そうかなぁ・・・」
「そうだよ!しかもひめたんにはビームがあるじゃん!」
「やだ~そんな昔のこと覚えてるの、恥ずかしい」
「何言ってんの!必殺技でしょ!久々に見てみたいなぁ」
「えー恥ずかしいよぉー」
「いいからいいから。ほらほら」
少しの間照れていたひめたんだったが、意を決したのだろう。
手をピースにするとそれを目の前に当てて叫んだ。
「ひめたーんビーーーーム!!!!」
スタジオの空気が凍りつく。それも仕方がない、30代半ばと思しき女がやることとしてはあまりに奇天烈である。
そんな中さゆだけは一人はしゃいでいる。
「うわーーー久々に見たーーーー全然衰えてないね!感動したよ!!」
「・・・喜んでんのさゆだけだよ、周りの空気どうしてくれんのー」
「あれ?皆にはビーム効かなかったみたいだね」
「もー」
微笑ましい二人だ。
「そうだ。今度のライブさ、乃木坂のメンバーも呼ぼうよ!」
ひめたんは目を輝かせている。
「良いね!でもみんな来てくれるかな?」
「来てくれるよ!なんたって仲間なんだからさ!!」
「とりあえず誘ってみよっか。誰に連絡つく?」
「私はひなちまとゆったんは今でもたまに連絡とってるよ!」
「じゃあその二人誘ってみて。私はせいらりん、みさ先輩、まいまいに連絡してみる」
「わかった!!」
そこから二人は思い出話に花を咲かせていく。
「凄いよ・・・全然違う・・・」
それを聞いたさゆは嬉しげに叫んだ。
「でしょ!さゆにゃんヽ(。・ω・。)正義!」
「まいったなぁ、これじゃあ一緒にライブしたら私が霞んじゃうよぉ」
ひめたんは悲しげだ。
「そんなことないって!ひめたんもめちゃくちゃ上手いからさ。」
「そうかなぁ・・・」
「そうだよ!しかもひめたんにはビームがあるじゃん!」
「やだ~そんな昔のこと覚えてるの、恥ずかしい」
「何言ってんの!必殺技でしょ!久々に見てみたいなぁ」
「えー恥ずかしいよぉー」
「いいからいいから。ほらほら」
少しの間照れていたひめたんだったが、意を決したのだろう。
手をピースにするとそれを目の前に当てて叫んだ。
「ひめたーんビーーーーム!!!!」
スタジオの空気が凍りつく。それも仕方がない、30代半ばと思しき女がやることとしてはあまりに奇天烈である。
そんな中さゆだけは一人はしゃいでいる。
「うわーーー久々に見たーーーー全然衰えてないね!感動したよ!!」
「・・・喜んでんのさゆだけだよ、周りの空気どうしてくれんのー」
「あれ?皆にはビーム効かなかったみたいだね」
「もー」
微笑ましい二人だ。
「そうだ。今度のライブさ、乃木坂のメンバーも呼ぼうよ!」
ひめたんは目を輝かせている。
「良いね!でもみんな来てくれるかな?」
「来てくれるよ!なんたって仲間なんだからさ!!」
「とりあえず誘ってみよっか。誰に連絡つく?」
「私はひなちまとゆったんは今でもたまに連絡とってるよ!」
「じゃあその二人誘ってみて。私はせいらりん、みさ先輩、まいまいに連絡してみる」
「わかった!!」
そこから二人は思い出話に花を咲かせていく。
452: :2014/02/15(土) 22:35:23.39 ID:
ここで我々はまたあの母親のところへと戻ることにする。
場所は東京調布市、駅前のスターバックス。まだ母親はついてはいないようだ。
そこには3人の女がいる。そのうちの一人は生田だ。
「いよいよまっつんと会うんだね・・・」
生田が不安そうにつぶやく。
「緊張してる?」
彼女と電話で話していた女が聞く。これがひなちまだろう。
その立ち振る舞いには独特のしなやかさがある。京都人らしさなのかもしれない。
「うん・・・すっごい久しぶりだし」
「いくちゃんはぁまださゆりんのこと怒ってるの?」
もう一人の女が口を開く。ニコニコと笑いながら舌ったらずの口調で喋る女は誰もが親としての本能をくすぐられるものだ。たれ目が目立つ柔和な顔立ちもそうさせる要因の一つだろう。
「・・・わかんない。とりあえず会ってみて顔を見てどういう感情が湧くか次第」
「まあやはぁ皆で仲良くしてほしいから、あんまり怒らないでほしいなぁ」
「そうだよ!もう昔のことだしさ。それにさゆりん一人が悪いわけじゃないんだし!」
そういうひなちまの笑顔もひきつって見える。
「そりゃ私だってさゆりんだけが悪いなんて思ってないよ、でも少なくとも20年近くも私たちから逃げ回ってたのは事実でしょ
彼女だって全くやましい感情がなければ逃げ回る必要なんかないんだから、それにさっき電話で謝ってきたし、やっぱあのことに深くかかわってるのは間違いないんだよ!」
「・・・娘さんはどんな子なの?」
「のぞみって名前。二人に良く似てて可愛い子だよ。さゆりんとはすっごい仲良しみたい」
「その子がぁ知ったら悲しむだろうねぇ・・・」
「うん・・・」
その時、店のドアが開く。
「いらっしゃいませー」
店員が明るく挨拶をする。
三人は息を飲んで入口の方向を向く。
我々にとっては非常になじみのあるシルエットが入ってきた。母だ。
そのまま彼女は3人が座るテーブルへと一直線に向かう。
「ひさしぶりやな」
その声は普段聞くことのない強いトーンである。
場所は東京調布市、駅前のスターバックス。まだ母親はついてはいないようだ。
そこには3人の女がいる。そのうちの一人は生田だ。
「いよいよまっつんと会うんだね・・・」
生田が不安そうにつぶやく。
「緊張してる?」
彼女と電話で話していた女が聞く。これがひなちまだろう。
その立ち振る舞いには独特のしなやかさがある。京都人らしさなのかもしれない。
「うん・・・すっごい久しぶりだし」
「いくちゃんはぁまださゆりんのこと怒ってるの?」
もう一人の女が口を開く。ニコニコと笑いながら舌ったらずの口調で喋る女は誰もが親としての本能をくすぐられるものだ。たれ目が目立つ柔和な顔立ちもそうさせる要因の一つだろう。
「・・・わかんない。とりあえず会ってみて顔を見てどういう感情が湧くか次第」
「まあやはぁ皆で仲良くしてほしいから、あんまり怒らないでほしいなぁ」
「そうだよ!もう昔のことだしさ。それにさゆりん一人が悪いわけじゃないんだし!」
そういうひなちまの笑顔もひきつって見える。
「そりゃ私だってさゆりんだけが悪いなんて思ってないよ、でも少なくとも20年近くも私たちから逃げ回ってたのは事実でしょ
彼女だって全くやましい感情がなければ逃げ回る必要なんかないんだから、それにさっき電話で謝ってきたし、やっぱあのことに深くかかわってるのは間違いないんだよ!」
「・・・娘さんはどんな子なの?」
「のぞみって名前。二人に良く似てて可愛い子だよ。さゆりんとはすっごい仲良しみたい」
「その子がぁ知ったら悲しむだろうねぇ・・・」
「うん・・・」
その時、店のドアが開く。
「いらっしゃいませー」
店員が明るく挨拶をする。
三人は息を飲んで入口の方向を向く。
我々にとっては非常になじみのあるシルエットが入ってきた。母だ。
そのまま彼女は3人が座るテーブルへと一直線に向かう。
「ひさしぶりやな」
その声は普段聞くことのない強いトーンである。
456: :2014/02/15(土) 23:37:40.78 ID:
空気はコップ一杯に入った水のように張り詰めている。
「ひ、ひさしぶりだねぇ、さゆりん」
最初に口を開いたのは、まあやと呼ばれた女だ。
「まあや、久しぶりやで。何してるん?今」
「まあやはぁ、地元でお好み焼き屋さんやってるんだぁ。」
「そうなんか~まあやお好み焼き大好きやったもんなぁ」
「うん!家族みんなで経営してるんだ!」
「ご両親と一緒にやってるんか?」
「あと旦那さんもだよぉ」
残された二人は黙り続けている。
「なんや、まあや結婚したんか。まぁもう33やもんなぁ、いつまでも子供みたいな感じだったわ。子供はおるんか?」
「いるよー、男の子が二人。まだ5歳と3歳なんだー。今日はママに面倒みてもらってるの」
「そうなんかーわざわざ来てもらってごめんなんよー」
「ううん、久しぶりに東京来てみたかったからちょうど良かったぁ」
「さゆりん、久しぶり」
つづいてひなちまが声をかける。
「ひなちまも変わらんなぁ。相変らずはんなりしてるわ」
「今は本当に京都に住んでるからね。土地に染まったのかな」
「さっきいくちゃんから電話で聞いたでー。本物の京都人になれてよかったやんけー」
「ニセ京都人っていうのずっと気にしてたんだから。ほんと良かったよ」
「今は何してるん?」
「ダンスの先生してるよ。ちゃんと教室まで開いたんだ!」
「ほんまかー。凄いなぁ。ひなちまダンス好きやったもんな。結婚はしてるんー?」
「うん、坂之上君って覚えてるかな?恐竜のモノマネをするっていう私がモノマネする子。あの人と大学時代ばったり再会してそれで結婚したの。」
「懐かしーヾ(@⌒ー⌒@)ノ運命的やな」
「うん、今は夫婦二人で幸せに暮らしてるんだ」
「ホンマに良かったなぁ。今日は来てくれてありがとな」
「ううん、私から行くって言ったの。さゆりんにも会いたかったし」
緊張感はだんだんとほぐれて行っている。しかし生田は依然として黙ったままだ
「ひ、ひさしぶりだねぇ、さゆりん」
最初に口を開いたのは、まあやと呼ばれた女だ。
「まあや、久しぶりやで。何してるん?今」
「まあやはぁ、地元でお好み焼き屋さんやってるんだぁ。」
「そうなんか~まあやお好み焼き大好きやったもんなぁ」
「うん!家族みんなで経営してるんだ!」
「ご両親と一緒にやってるんか?」
「あと旦那さんもだよぉ」
残された二人は黙り続けている。
「なんや、まあや結婚したんか。まぁもう33やもんなぁ、いつまでも子供みたいな感じだったわ。子供はおるんか?」
「いるよー、男の子が二人。まだ5歳と3歳なんだー。今日はママに面倒みてもらってるの」
「そうなんかーわざわざ来てもらってごめんなんよー」
「ううん、久しぶりに東京来てみたかったからちょうど良かったぁ」
「さゆりん、久しぶり」
つづいてひなちまが声をかける。
「ひなちまも変わらんなぁ。相変らずはんなりしてるわ」
「今は本当に京都に住んでるからね。土地に染まったのかな」
「さっきいくちゃんから電話で聞いたでー。本物の京都人になれてよかったやんけー」
「ニセ京都人っていうのずっと気にしてたんだから。ほんと良かったよ」
「今は何してるん?」
「ダンスの先生してるよ。ちゃんと教室まで開いたんだ!」
「ほんまかー。凄いなぁ。ひなちまダンス好きやったもんな。結婚はしてるんー?」
「うん、坂之上君って覚えてるかな?恐竜のモノマネをするっていう私がモノマネする子。あの人と大学時代ばったり再会してそれで結婚したの。」
「懐かしーヾ(@⌒ー⌒@)ノ運命的やな」
「うん、今は夫婦二人で幸せに暮らしてるんだ」
「ホンマに良かったなぁ。今日は来てくれてありがとな」
「ううん、私から行くって言ったの。さゆりんにも会いたかったし」
緊張感はだんだんとほぐれて行っている。しかし生田は依然として黙ったままだ
476: :2014/02/16(日) 02:12:29.61 ID:
ここまでの登場人物一覧(2031年9月現在)
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
550: :2014/02/16(日) 20:16:37.79 ID:
自然と緊張感はほぐれていく。しかし生田は未だ下を向き黙り続けたままだ。
「いくちゃん、大丈夫?」
ひなちまが優しく聞く。
「いくちゃん・・・ごめんな」
母がそっと話しかける。
生田はその言葉に反応し、少し顔を上げた。その眼には涙が浮かんでいる。
「今更謝んないでよ・・・」
今にも崩れ落ちそうなほど弱弱しい声だ。
「でも、いくちゃんにはしっかり謝んないといかんから・・・」
「じゃあなんでずっと隠れてたのよ!さっさと出てくればよかったじゃん!」
その声の大きさに周りの客も振り返る。
「そうやな・・・ごめん。ウチも怖くて・・・」
「私がどんな気持ちでこの16年間過ごしてきたと思ってんの!?乃木坂が解散して、あの頃が闇に葬られて。私の人生はその後ずっと空っぽだった。
あれからピアノも満足に弾けなくなって、プロへの道も諦めた。
今じゃしがない音楽教師。まさかこんな風な人生になるなんて、あの時は考えてもなかったよ!
でも合唱を生徒たちに教えることで、やっと生き甲斐が見つけられた気がした。
子供たちがどんどん歌が上手くなっていくのを支えるのは、本当に幸せなこと。
これで私の人生もやっと報われるんだって思ってた、まさかその矢先にのぞみちゃんに会っちゃうなんて。
なんで今更私の前に現れるのよ!」
そう一気にまくしたてると、生田は顔を覆い嗚咽を漏らし始める。
「いくちゃん、ホンマにごめん。いくちゃんの人生を台無しにしたのはうちなんや。許してほしいなんて言わないけど、でも誤りの気持ちだけは伝えたいんや。」
母はそう言うと、頭を深く下げた。
暫く誰も言葉を発さない。生田の泣き声だけが響き渡る。周りの客も気まずそうに席を立って行く。
「いくちゃん、大丈夫?」
ひなちまが優しく聞く。
「いくちゃん・・・ごめんな」
母がそっと話しかける。
生田はその言葉に反応し、少し顔を上げた。その眼には涙が浮かんでいる。
「今更謝んないでよ・・・」
今にも崩れ落ちそうなほど弱弱しい声だ。
「でも、いくちゃんにはしっかり謝んないといかんから・・・」
「じゃあなんでずっと隠れてたのよ!さっさと出てくればよかったじゃん!」
その声の大きさに周りの客も振り返る。
「そうやな・・・ごめん。ウチも怖くて・・・」
「私がどんな気持ちでこの16年間過ごしてきたと思ってんの!?乃木坂が解散して、あの頃が闇に葬られて。私の人生はその後ずっと空っぽだった。
あれからピアノも満足に弾けなくなって、プロへの道も諦めた。
今じゃしがない音楽教師。まさかこんな風な人生になるなんて、あの時は考えてもなかったよ!
でも合唱を生徒たちに教えることで、やっと生き甲斐が見つけられた気がした。
子供たちがどんどん歌が上手くなっていくのを支えるのは、本当に幸せなこと。
これで私の人生もやっと報われるんだって思ってた、まさかその矢先にのぞみちゃんに会っちゃうなんて。
なんで今更私の前に現れるのよ!」
そう一気にまくしたてると、生田は顔を覆い嗚咽を漏らし始める。
「いくちゃん、ホンマにごめん。いくちゃんの人生を台無しにしたのはうちなんや。許してほしいなんて言わないけど、でも誤りの気持ちだけは伝えたいんや。」
母はそう言うと、頭を深く下げた。
暫く誰も言葉を発さない。生田の泣き声だけが響き渡る。周りの客も気まずそうに席を立って行く。
586: :2014/02/17(月) 00:38:43.47 ID:
>>550
、>>552
、>>560
Lifehouse 「Broken」 587: :2014/02/17(月) 00:40:10.45 ID:
>>586
ついにキタか 552: :2014/02/16(日) 20:21:52.92 ID:
「いくちゃん、さゆりんもぉここまで言ってるんだし、許してあげようよ」
まあやが優しく話しかける。
「まあやは悔しくないの!自分の夢を絶たれて、広島から中学生で出てきてあんなに頑張ってたじゃん!」
「まあやもねぇ、確かに残念だった。ああいう形で乃木坂が解散しちゃったときは。
でも、まあやも今お母さんになってみてわかるんだ。さゆりんの選択は何も間違っていなかったって。
多分誰でもああしたんだと思うんだ。女の子だったら。
それにね、まあやにとってあの4年間は本当に良い思い出なの
右も左もわからないような中学生がアイドルになって、ファンの人がたくさんついて、時々つらくて泣いちゃったこともあるけど、そんな時だってメンバーのみんなが支えてくれた。
今でも覚えてるんだ、初めて選抜に選ばれたとき1期生の皆がまるで自分のことのように喜んでくれたのを。
まあや本当にうれしかった。乃木坂46に入れて本当に良かったなぁって思ったの。
ねぇ、さゆりん覚えてる。あの時初めての選抜で緊張してるまあやにさゆりん色々教えてくれたよね。
自分だって二列目に落っこちて落ち込んでるはずなのに。そんな中でも毎日まあやのために一緒に考えてくれたよね。
さゆりんはいっつもへらへらしてるようだったけど、人一倍努力してたし、誰よりもメンバーの事を真剣に思っていてくれてた。
だから今でもさゆりんに対しては怒りなんて湧かない、むしろ楽しい思い出をありがとうって感謝の気持ちが殆どだよ。
ねぇ、いくちゃん。あの頃の良い思い出をそんな風に悲しく汚したら乃木坂が可哀想だよ。
もうずっと昔のことなんだしさ、許してあげよう。そして笑顔で想い出話でもしようよ。」
話しながら、まあやの声も涙で震えていった。
それを聴いている他の二人も、その顔はぐしゃぐしゃである。
「まあや・・・本当にありがとな」
母は再び深々と頭を下げる。
「まあやの言うとおりだよ、ね、いくちゃんもさゆりんを許してあげよう。
私もちょっと思うところはあったけど、まあやのおかげで気づけたよ。
乃木坂って本当に素晴らしいグループだったんだよね。そういう記憶だけで今は十分」
ひなちまの顔には笑顔が戻っている。
まあやが優しく話しかける。
「まあやは悔しくないの!自分の夢を絶たれて、広島から中学生で出てきてあんなに頑張ってたじゃん!」
「まあやもねぇ、確かに残念だった。ああいう形で乃木坂が解散しちゃったときは。
でも、まあやも今お母さんになってみてわかるんだ。さゆりんの選択は何も間違っていなかったって。
多分誰でもああしたんだと思うんだ。女の子だったら。
それにね、まあやにとってあの4年間は本当に良い思い出なの
右も左もわからないような中学生がアイドルになって、ファンの人がたくさんついて、時々つらくて泣いちゃったこともあるけど、そんな時だってメンバーのみんなが支えてくれた。
今でも覚えてるんだ、初めて選抜に選ばれたとき1期生の皆がまるで自分のことのように喜んでくれたのを。
まあや本当にうれしかった。乃木坂46に入れて本当に良かったなぁって思ったの。
ねぇ、さゆりん覚えてる。あの時初めての選抜で緊張してるまあやにさゆりん色々教えてくれたよね。
自分だって二列目に落っこちて落ち込んでるはずなのに。そんな中でも毎日まあやのために一緒に考えてくれたよね。
さゆりんはいっつもへらへらしてるようだったけど、人一倍努力してたし、誰よりもメンバーの事を真剣に思っていてくれてた。
だから今でもさゆりんに対しては怒りなんて湧かない、むしろ楽しい思い出をありがとうって感謝の気持ちが殆どだよ。
ねぇ、いくちゃん。あの頃の良い思い出をそんな風に悲しく汚したら乃木坂が可哀想だよ。
もうずっと昔のことなんだしさ、許してあげよう。そして笑顔で想い出話でもしようよ。」
話しながら、まあやの声も涙で震えていった。
それを聴いている他の二人も、その顔はぐしゃぐしゃである。
「まあや・・・本当にありがとな」
母は再び深々と頭を下げる。
「まあやの言うとおりだよ、ね、いくちゃんもさゆりんを許してあげよう。
私もちょっと思うところはあったけど、まあやのおかげで気づけたよ。
乃木坂って本当に素晴らしいグループだったんだよね。そういう記憶だけで今は十分」
ひなちまの顔には笑顔が戻っている。
560: :2014/02/16(日) 20:52:02.97 ID:
生田はゆっくり顔を上げ、小さな声で喋りだす。
「そんなこと言ったって・・・私がどんな気持ちで過ごしていたと思ってるの・・・
私にだってあの頃のことは本当に良い思い出だよ。乃木坂46以上のアイドルなんて空前絶後現れないと今でも思う。
特にさゆりんは完璧なアイドルだったよ。可愛くて、朗らかで、面白くて
私にとって憧れだった
私が騒いでも唯一許してくれる優しいお姉さんでもあったし。
ななみんなんか結構注意してきたけど、そういう時さゆりんがいっつも守ってくれてたから・・・
だから私はさゆりんが好きだったの・・・
それなのに、どうして私を選んでくれなかったの!
しかもこんなに長い間消えちゃうなんて!
この16年間、さゆりんのことを忘れた日は一日も無かった。
それは確かに恨みの気持ちもあったけど、本当は凄く心配してたんだよ・・・
今日だって本当はあんな風に怒るつもりじゃなかった。
会えるだけで凄い嬉しかったから。
でもなんか、さゆりんの顔見たらどうしても素直な気持ちを話すことが出来なかった
大人になったつもりだけど、さゆりんの前では高校生の私が出てきちゃった。
私が、本当に言いたかった言葉はこうなの
元気で良かった。会いたかったよ、さゆりん」
今の、生田の顔はまるで子供のように純粋である。
「いくちゃん・・・ありがとう、うちも、うちもずっと会いたかった!」
「さゆりーん!」「いくちゃん!!」
二人は涙を流しながら抱き合う。
ひなちまとまあやもそれを見て笑顔で拍手を送る。
涼しい風が彼女たちの周りを吹きぬけて行った。
「そんなこと言ったって・・・私がどんな気持ちで過ごしていたと思ってるの・・・
私にだってあの頃のことは本当に良い思い出だよ。乃木坂46以上のアイドルなんて空前絶後現れないと今でも思う。
特にさゆりんは完璧なアイドルだったよ。可愛くて、朗らかで、面白くて
私にとって憧れだった
私が騒いでも唯一許してくれる優しいお姉さんでもあったし。
ななみんなんか結構注意してきたけど、そういう時さゆりんがいっつも守ってくれてたから・・・
だから私はさゆりんが好きだったの・・・
それなのに、どうして私を選んでくれなかったの!
しかもこんなに長い間消えちゃうなんて!
この16年間、さゆりんのことを忘れた日は一日も無かった。
それは確かに恨みの気持ちもあったけど、本当は凄く心配してたんだよ・・・
今日だって本当はあんな風に怒るつもりじゃなかった。
会えるだけで凄い嬉しかったから。
でもなんか、さゆりんの顔見たらどうしても素直な気持ちを話すことが出来なかった
大人になったつもりだけど、さゆりんの前では高校生の私が出てきちゃった。
私が、本当に言いたかった言葉はこうなの
元気で良かった。会いたかったよ、さゆりん」
今の、生田の顔はまるで子供のように純粋である。
「いくちゃん・・・ありがとう、うちも、うちもずっと会いたかった!」
「さゆりーん!」「いくちゃん!!」
二人は涙を流しながら抱き合う。
ひなちまとまあやもそれを見て笑顔で拍手を送る。
涼しい風が彼女たちの周りを吹きぬけて行った。
620: :2014/02/17(月) 10:42:04.70 ID:
個人的にお勧めの楽曲
オープニングテーマ(>>16-17を読んだ後に聴いて
One Direction 「What Makes You Beautiful」
Ima Robot 「Greenback Boogie」
オープニングテーマ(>>16-17を読んだ後に聴いて
>>18
を読むのがおススメ) One Direction 「What Makes You Beautiful」
>>32
乃木坂46「左胸の勇気」 >>39
星に願いを(ジャズver) >>40
Taylor Swift 「We Are Never Ever Getting Back Together」 >>85
、>>87
Avril Lavigne 「When youre gone」 >>107
Daniel Powter 「Bad Day」 >>142
、>>144
、>>149
、>>156
BON JOVI 「bounce」 Ima Robot 「Greenback Boogie」
>>245
、>>256
、>>277
Green Day 「Holiday」 >>323
、>>346
Madonna 「Miles Away」 >>441
、>>450
Days of Wine and Roses(酒とバラの日々) >>452
、>>456
Green Day 「Time of Your Life(Good Riddance)」 >>550
、>>552
、>>560
Lifehouse 「Broken」 563: :2014/02/16(日) 21:20:28.15 ID:
いったん我々はこの現場を離れる。
そして高円寺へと向かう。
ななみんと桜井が万理華探している最中である。
「とりあえず万理華の行きそうなとこ探してみようよ」
桜井が提案する。リーダー気質なのだ。
「どこだろ・・・古着屋とか?」
「今更古着って年でもないでしょ~、自分でブランド立ち上げてるんだし」
「でも万理華って古着大好きだったじゃん。しかも性格的に年取っても変わらなそうw」
ななみんがいじわるっぽく微笑む。
「確かにねぇ。他に何の案も無いし、とりあえず回ってみますか」
二人は手当たり次第古着屋をまわっていく。しかし流石の高円寺、ショップの数は膨大であり中々大変な作業だ。
「すみませーん、あの、こちらに丸顔の女来店したことあったりしませんかねぇ。この写真なんですけどー」
「そう、すっごい丸い顔で。うーん一人で歌とか歌ったりしてます。」
「とにかく丸いんです。身長は160弱くらいで。あとなんか変な絵とか書いたりしてます。」
「満月か雪だるまかこの人かってレベルなんですよ!そうそう、踊りながら歩いてたりもするような」
「そうですかーすみません」
「ありがとうございます」
「やっぱ来てませんかぁ」
「他をあたってみます」
どうやら見つからないようだ。
「うーんやっぱ古着はもう買ってないんじゃない?」
「そうかも。参ったなぁもう他に手立てないよ」
「どうしよっか・・・」
二人は頭を抱える。
「とりあえず、休憩しよっか」
ななみんが提案する。
「そうだね、適当なカフェでも入ろうか」
「カッフェェェ?違うでしょーwこれよこれ」
手をおちょこの形にして傾けるななみん
「まだ昼間だよー」
「良いから良いから。こういう暮らしするためにこの仕事選んだんでしょ」
「しょうがないなー」
二人は昼間からやっている店を探して、街の外れのバーに入って行った。
そして高円寺へと向かう。
ななみんと桜井が万理華探している最中である。
「とりあえず万理華の行きそうなとこ探してみようよ」
桜井が提案する。リーダー気質なのだ。
「どこだろ・・・古着屋とか?」
「今更古着って年でもないでしょ~、自分でブランド立ち上げてるんだし」
「でも万理華って古着大好きだったじゃん。しかも性格的に年取っても変わらなそうw」
ななみんがいじわるっぽく微笑む。
「確かにねぇ。他に何の案も無いし、とりあえず回ってみますか」
二人は手当たり次第古着屋をまわっていく。しかし流石の高円寺、ショップの数は膨大であり中々大変な作業だ。
「すみませーん、あの、こちらに丸顔の女来店したことあったりしませんかねぇ。この写真なんですけどー」
「そう、すっごい丸い顔で。うーん一人で歌とか歌ったりしてます。」
「とにかく丸いんです。身長は160弱くらいで。あとなんか変な絵とか書いたりしてます。」
「満月か雪だるまかこの人かってレベルなんですよ!そうそう、踊りながら歩いてたりもするような」
「そうですかーすみません」
「ありがとうございます」
「やっぱ来てませんかぁ」
「他をあたってみます」
どうやら見つからないようだ。
「うーんやっぱ古着はもう買ってないんじゃない?」
「そうかも。参ったなぁもう他に手立てないよ」
「どうしよっか・・・」
二人は頭を抱える。
「とりあえず、休憩しよっか」
ななみんが提案する。
「そうだね、適当なカフェでも入ろうか」
「カッフェェェ?違うでしょーwこれよこれ」
手をおちょこの形にして傾けるななみん
「まだ昼間だよー」
「良いから良いから。こういう暮らしするためにこの仕事選んだんでしょ」
「しょうがないなー」
二人は昼間からやっている店を探して、街の外れのバーに入って行った。
568: :2014/02/16(日) 22:06:13.51 ID:
暗い店内にはまだ他に客はいない。
「いらっしゃいませ」
イケメンバーテンダーが注文を取りに来る。
「私ビール」
ななみんは間髪入れず答える。
「じゃあ・・・ジントニックで」
「かしこまりました」
「こうやって二人で飲むの久しぶりじゃない?」
桜井がしみじみとつぶやく。
「そうだね、最近忙しかったからね・・・」
ななみんも心底疲れているようだ。その声には元気がない
「なぁちゃんのイベントも成功して良かった」
「ふふ、昔からああいう場で凄い緊張する癖に、前に出ると一気に輝くんだから。」
「流石だよね。あれがセンターのオーラってやつなのかな」
桜井は遠い目をしている。
二人の前に酒が運ばれてくる。
「とりあえず飲みましょう。」
「そうだね!かんぱーい!!」
結構なペースで二人は酒を進めていく、まだ昼間だと言うのに大丈夫なのだろうか。
「ねぇねぇ、お兄さんイケメンじゃない?」
「たしかにーかっこいい!!」
「ありがとうございます」
すっかり出来上がってきたようだ。
「万理華もしかしたら来てるかも、イケメン好きだしww」
「それはななみんでしょーーw」
「いいから聴いてみよーよ、あのー丸顔の女見たことありますぅ?」
「この写真の女なんですけどー」
桜井が万理華の写真を見せる。
「いらっしゃいませ」
イケメンバーテンダーが注文を取りに来る。
「私ビール」
ななみんは間髪入れず答える。
「じゃあ・・・ジントニックで」
「かしこまりました」
「こうやって二人で飲むの久しぶりじゃない?」
桜井がしみじみとつぶやく。
「そうだね、最近忙しかったからね・・・」
ななみんも心底疲れているようだ。その声には元気がない
「なぁちゃんのイベントも成功して良かった」
「ふふ、昔からああいう場で凄い緊張する癖に、前に出ると一気に輝くんだから。」
「流石だよね。あれがセンターのオーラってやつなのかな」
桜井は遠い目をしている。
二人の前に酒が運ばれてくる。
「とりあえず飲みましょう。」
「そうだね!かんぱーい!!」
結構なペースで二人は酒を進めていく、まだ昼間だと言うのに大丈夫なのだろうか。
「ねぇねぇ、お兄さんイケメンじゃない?」
「たしかにーかっこいい!!」
「ありがとうございます」
すっかり出来上がってきたようだ。
「万理華もしかしたら来てるかも、イケメン好きだしww」
「それはななみんでしょーーw」
「いいから聴いてみよーよ、あのー丸顔の女見たことありますぅ?」
「この写真の女なんですけどー」
桜井が万理華の写真を見せる。
578: :2014/02/16(日) 23:31:01.13 ID:
「ああこの人ならこの前いらっしゃいましたよ」
バーテンダーは何気なく答える。
「え!どんな感じでした!?」
桜井は身を乗り出す。彼は少しひるんだようだ
「どんな感じと言われても、そういえばあのポスターに注目してましたね」
「ポスター?」
「あそこに貼ってるやつです。井上小百合さんの来日公演ポスター」
バーテンダーは奥の壁に貼ってあるポスターを指さす。
「あ、さゆにゃん来日してるんだ。しかもゲストにひめたんまで出るんだって」
「ホントだ、私たち何も知らされてないね・・・」
桜井は淋しそうである。
「これから連絡来るかもしんないじゃん。大丈夫大丈夫!」
「まぁいいや。それより、この女どこに住んでるかわかりますか?」
切り替えが早い女である。
「いやぁちょっとわかりませんねぇ。一回お見えになっただけですので」
「そうですか~。うーん残念。」
「でもさ、高円寺にいることが事実って分かっただけでも良かったじゃん」
「それもそうだね!よし、じゃあまた聞き込みに出ますか。」
二人は元気よく店を飛び出す。外は夕暮れ、若者やカップルで溢れている。
「あー青春だなぁ。羨ましいなぁ」
「そうだね~。私たちはこういうの許されてなかったからねぇ」
「でもさ、結構あそこもドロドロしてなかったw?」
ななみんはまた意地悪な顔になる
「確かに。優里とか凄かったしね。らりんに対する嫉妬」
「そうそうwいくちゃんもさ、さゆりんにホの字だったじゃんww」
「ねぇーやっぱあんだけ可愛い子だらけだとそうなっちゃうのかなぁ」
二人が他愛のない話をしながら歩いていると。道の途中に人だかりができていた。
「なにこれ?」
桜井が尋ねる
「さぁ、なんだろ。なんかの開場待ちみたい
どれどれ・・・MISA先輩ソロライブ・・・あれ、この写真・・・」
「もしかして、これってみさみさじゃない?」
桜井が素っ頓狂な声を上げる。
「え、まさか」
「絶対そうだよ。顔だって面影あるし。私たちも入ってみようよ」
「でもチケットとか持ってないけど」
桜井がいたずらっぽく笑う
「大丈夫、まかしといて!」
バーテンダーは何気なく答える。
「え!どんな感じでした!?」
桜井は身を乗り出す。彼は少しひるんだようだ
「どんな感じと言われても、そういえばあのポスターに注目してましたね」
「ポスター?」
「あそこに貼ってるやつです。井上小百合さんの来日公演ポスター」
バーテンダーは奥の壁に貼ってあるポスターを指さす。
「あ、さゆにゃん来日してるんだ。しかもゲストにひめたんまで出るんだって」
「ホントだ、私たち何も知らされてないね・・・」
桜井は淋しそうである。
「これから連絡来るかもしんないじゃん。大丈夫大丈夫!」
「まぁいいや。それより、この女どこに住んでるかわかりますか?」
切り替えが早い女である。
「いやぁちょっとわかりませんねぇ。一回お見えになっただけですので」
「そうですか~。うーん残念。」
「でもさ、高円寺にいることが事実って分かっただけでも良かったじゃん」
「それもそうだね!よし、じゃあまた聞き込みに出ますか。」
二人は元気よく店を飛び出す。外は夕暮れ、若者やカップルで溢れている。
「あー青春だなぁ。羨ましいなぁ」
「そうだね~。私たちはこういうの許されてなかったからねぇ」
「でもさ、結構あそこもドロドロしてなかったw?」
ななみんはまた意地悪な顔になる
「確かに。優里とか凄かったしね。らりんに対する嫉妬」
「そうそうwいくちゃんもさ、さゆりんにホの字だったじゃんww」
「ねぇーやっぱあんだけ可愛い子だらけだとそうなっちゃうのかなぁ」
二人が他愛のない話をしながら歩いていると。道の途中に人だかりができていた。
「なにこれ?」
桜井が尋ねる
「さぁ、なんだろ。なんかの開場待ちみたい
どれどれ・・・MISA先輩ソロライブ・・・あれ、この写真・・・」
「もしかして、これってみさみさじゃない?」
桜井が素っ頓狂な声を上げる。
「え、まさか」
「絶対そうだよ。顔だって面影あるし。私たちも入ってみようよ」
「でもチケットとか持ってないけど」
桜井がいたずらっぽく笑う
「大丈夫、まかしといて!」
590: :2014/02/17(月) 00:45:56.56 ID:
桜井はそう元気よく叫ぶと
受付に向かっていった
「今晩は。乃木坂出版の桜井と申します。」
そういって名刺を差し出す。するとそれを見た受付の顔色が変わった。
「乃木坂出版の桜井様でいらっしゃいますか。本日はどのようなご用件で?」
「このMISA先輩のライブ、見てみたいんですけどぉ」
酔っているので呂律がしっかりと回っていない。しかしそんな桜井に対しても相手は尊敬のこもったまなざしで答える。
「もちろん、桜井様でしたらいつでも見ていただいて結構です!さぁ、どうぞどうぞ!」
桜井はななみんの方を振り向き、得意気に笑う
「どうなってんの?」
ななみんは呟く。
「私ねー、乃木坂解散してから会社と組んで色々仕事してさ。そのコネで出版社立ち上げたんだけど、最初は音楽系に凄い力入れてたの。
こういう小さなライブハウスとかたくさん廻って。零細出版社だったけどね
でもこの界隈じゃ結構人気ある雑誌でさ。高円寺とか中野とか下北とか顔利くんだよね。」
「へぇー知らなかった」
「ななみんがなぁちゃんの仕事持ってきてくれるまでずっとそういうことしてたんだ。
それはそれで楽しい仕事だったけど、まぁでも今の方が実入りも良いしななみん、なぁちゃんと一緒に仕事出来るし、最高だよ。」
「なにそれw照れるよ」
ななみんの顔が真っ赤になった。
会場内はたくさんのファンで溢れている。そのほとんどが彼女たちより少し年上の男だ。
「ねぇ、この人たちもしかしてみさみさの熱狂的なファンじゃない?」
桜井は不安そうにしている。
「そうだろうねぇ、結構年季入ってるしねw」
「だとしたら私たちに気づいちゃうかもしれないじゃん」
桜井の眼は真剣だ。
「まぁ大丈夫でしょw玲香髪型変わってるし、私はマスクもってきたから」
「だと良いけど」
話していると会場のライトが消える。
ファンのボルテージは絶好調になる。
いよいよライブが始まるようだ。
受付に向かっていった
「今晩は。乃木坂出版の桜井と申します。」
そういって名刺を差し出す。するとそれを見た受付の顔色が変わった。
「乃木坂出版の桜井様でいらっしゃいますか。本日はどのようなご用件で?」
「このMISA先輩のライブ、見てみたいんですけどぉ」
酔っているので呂律がしっかりと回っていない。しかしそんな桜井に対しても相手は尊敬のこもったまなざしで答える。
「もちろん、桜井様でしたらいつでも見ていただいて結構です!さぁ、どうぞどうぞ!」
桜井はななみんの方を振り向き、得意気に笑う
「どうなってんの?」
ななみんは呟く。
「私ねー、乃木坂解散してから会社と組んで色々仕事してさ。そのコネで出版社立ち上げたんだけど、最初は音楽系に凄い力入れてたの。
こういう小さなライブハウスとかたくさん廻って。零細出版社だったけどね
でもこの界隈じゃ結構人気ある雑誌でさ。高円寺とか中野とか下北とか顔利くんだよね。」
「へぇー知らなかった」
「ななみんがなぁちゃんの仕事持ってきてくれるまでずっとそういうことしてたんだ。
それはそれで楽しい仕事だったけど、まぁでも今の方が実入りも良いしななみん、なぁちゃんと一緒に仕事出来るし、最高だよ。」
「なにそれw照れるよ」
ななみんの顔が真っ赤になった。
会場内はたくさんのファンで溢れている。そのほとんどが彼女たちより少し年上の男だ。
「ねぇ、この人たちもしかしてみさみさの熱狂的なファンじゃない?」
桜井は不安そうにしている。
「そうだろうねぇ、結構年季入ってるしねw」
「だとしたら私たちに気づいちゃうかもしれないじゃん」
桜井の眼は真剣だ。
「まぁ大丈夫でしょw玲香髪型変わってるし、私はマスクもってきたから」
「だと良いけど」
話していると会場のライトが消える。
ファンのボルテージは絶好調になる。
いよいよライブが始まるようだ。
597: :2014/02/17(月) 01:08:35.77 ID:
「みさみさーーーー!!!!!!!!!!!」
ファンの声援がライブハウスを揺らす。
ライブはすさまじい熱気とともに進行している。
MISA先輩と呼ばれる女は、40手前ほどであろうか、しかし年齢を感じさせない若いパフォーマンスを披露している。
基本的にはクラシックギターの弾き語りスタイルであるが、曲調は非常にアバンギャルドだ。
そして、時にコテコテのアイドルソングをバックにダンスを披露するその姿は往年の戸川純のようでもある。
また、何故かHIP HOPのMCもやっているようだ。時折フリースタイル調にライムを繰り出している。
全体を通し、非常にとっちらかった内容のライブではあるが、そのパフォーマンスには見てるものを圧倒的に惹きつける何かがあるのは事実だ。
いよいよライブも終盤に近づいた。
「みんなー今日も盛り上がってくれてありがとー!!」
MISA先輩が叫ぶ。MCは普通である。
「みさたーんぺろぺろーーーー!!!」
一番前に陣取っている女ファンが叫ぶ。これも40近い、結構年季の入ったファンのようだ。
「じゃあ最後にいつもの聴いてください!"Street Dreams"」
観客が湧きあがる。キラーチューンのなのだろう。
ピープ音が響きわたる。トラックが流れ出す。MISA先輩はマイクを持ってライムしだす。
"道半ば あきらめた奴ら
ハード過ぎて箸投げた奴ら
都会に飲まれた奴ら 今じゃ連絡も途絶えた奴ら
今どうしてる? 気になるぜ
夢もって生きてくんねぇ?粋がって
みさの方なら相変わらず
誰も止めらんねぇハイパーな奴
次の人生ってどんな風? 推してるか? リアルなアイドル
幸せにしてんならばそれでいい
なんかありゃ電話すりゃそれでいい
いくらブサイ奴が売れたって
訳わかんねぇ紛いが増えたって
心配すんじゃねぇ みさがいるぜ
あきらめた奴らの分も走るぜ
みさがNo.1アイドルドリーム
不可能を可能にした大分人
これがみさのスタイル みさのヴァイブス
ぜってぇ誰も真似できねぇみさのライフ
掴めNo.1アイドルドリーム
胸はれ誇り高き日本人
声上げな 声上げな 声上げな みんな声上げな"
ファンの声援がライブハウスを揺らす。
ライブはすさまじい熱気とともに進行している。
MISA先輩と呼ばれる女は、40手前ほどであろうか、しかし年齢を感じさせない若いパフォーマンスを披露している。
基本的にはクラシックギターの弾き語りスタイルであるが、曲調は非常にアバンギャルドだ。
そして、時にコテコテのアイドルソングをバックにダンスを披露するその姿は往年の戸川純のようでもある。
また、何故かHIP HOPのMCもやっているようだ。時折フリースタイル調にライムを繰り出している。
全体を通し、非常にとっちらかった内容のライブではあるが、そのパフォーマンスには見てるものを圧倒的に惹きつける何かがあるのは事実だ。
いよいよライブも終盤に近づいた。
「みんなー今日も盛り上がってくれてありがとー!!」
MISA先輩が叫ぶ。MCは普通である。
「みさたーんぺろぺろーーーー!!!」
一番前に陣取っている女ファンが叫ぶ。これも40近い、結構年季の入ったファンのようだ。
「じゃあ最後にいつもの聴いてください!"Street Dreams"」
観客が湧きあがる。キラーチューンのなのだろう。
ピープ音が響きわたる。トラックが流れ出す。MISA先輩はマイクを持ってライムしだす。
"道半ば あきらめた奴ら
ハード過ぎて箸投げた奴ら
都会に飲まれた奴ら 今じゃ連絡も途絶えた奴ら
今どうしてる? 気になるぜ
夢もって生きてくんねぇ?粋がって
みさの方なら相変わらず
誰も止めらんねぇハイパーな奴
次の人生ってどんな風? 推してるか? リアルなアイドル
幸せにしてんならばそれでいい
なんかありゃ電話すりゃそれでいい
いくらブサイ奴が売れたって
訳わかんねぇ紛いが増えたって
心配すんじゃねぇ みさがいるぜ
あきらめた奴らの分も走るぜ
みさがNo.1アイドルドリーム
不可能を可能にした大分人
これがみさのスタイル みさのヴァイブス
ぜってぇ誰も真似できねぇみさのライフ
掴めNo.1アイドルドリーム
胸はれ誇り高き日本人
声上げな 声上げな 声上げな みんな声上げな"
598: :2014/02/17(月) 01:09:40.77 ID:
今日はこのへんで。中々進まなくてすみません
1期生は全員出るようにしてますが、2期生に関しては僕が全く知らない子が多いので堀ちゃんだけになりそうです
すみません
1期生は全員出るようにしてますが、2期生に関しては僕が全く知らない子が多いので堀ちゃんだけになりそうです
すみません
618: :2014/02/17(月) 10:27:16.35 ID:
ここまでの登場人物一覧(2031年9月現在)
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
衛藤美彩(38)…歌手
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
衛藤美彩(38)…歌手
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
永島聖羅(37)…芸人
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
619: :2014/02/17(月) 10:39:01.99 ID:
これまでの【乃木坂】幸福のさゆりんご母娘【妄想】は…
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触。
そこに樋口日奈、和田まあやの2人も加わりお互いが16年間溜め込んだ本音をぶつけ合う。
そして長い時を経て開いていた距離を縮めていく。
一方、高円寺付近で万理華を探す桜井と橋本。古着屋やバーなどで聞き込みをするなか偶然にもライブハウスの人混みを見つける。
「MISA先輩」というアーティスト名にピンときた二人は桜井のコネでライブに入るとそのステージに立ったのは衛藤美彩であった。
果たして解け始めた沙友理とメンバーの関係はどうなるのか?万理華の行方は?次に出会うメンバーは?
そしてのぞみは母沙友理の隠してきた過去を知ることになるのだろうか?
乞うご期待
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触。
そこに樋口日奈、和田まあやの2人も加わりお互いが16年間溜め込んだ本音をぶつけ合う。
そして長い時を経て開いていた距離を縮めていく。
一方、高円寺付近で万理華を探す桜井と橋本。古着屋やバーなどで聞き込みをするなか偶然にもライブハウスの人混みを見つける。
「MISA先輩」というアーティスト名にピンときた二人は桜井のコネでライブに入るとそのステージに立ったのは衛藤美彩であった。
果たして解け始めた沙友理とメンバーの関係はどうなるのか?万理華の行方は?次に出会うメンバーは?
そしてのぞみは母沙友理の隠してきた過去を知ることになるのだろうか?
乞うご期待
628: :2014/02/17(月) 20:16:19.27 ID:
これでも聴きながら待機
631: :2014/02/17(月) 21:47:22.79 ID:
>>628
レニークラヴィッツか 633: :2014/02/17(月) 22:11:59.11 ID:
この曲に合うシーンがくるのを待っている
>>631
そう この曲に合うシーンがくるのを待っている
642: :2014/02/17(月) 23:09:54.02 ID:
ライブは大興奮の中幕を閉じた。
「・・・すごかったね」
桜井は放心してしまったようだ。
「う、うん個性的だったね」
橋本も圧倒されたようだ。
「どうしよっか、バックステージ行ってみる?」
桜井が提案する
「うーん、確かにみさみさだったけど・・・なんか久々すぎて気まずいな。」
「でもここまで来てノータッチで帰るってのもあれじゃん」
「それはそうだけど・・・」
二人がそんな話をしていると。女が近づいてきた。会場の最前線で叫んでいたあの女だ。
「あれーーー!!もしかして玲香じゃない!?」
突然話しかけられた桜井はおびえた表情を見せる
「あの・・・どちら様ですか?」
「嫌だな~忘れちゃったの?中田だよ!中田!!ほらこの動き!」
女はそう言いながら腰をぐりぐり回しだした。
「あ!!!花奈!?」
「えーー花奈なのw!?」
ななみんも叫ぶ
「そうそう、上から読んでも下から読んでもナカダカナ横から読んだらダ!!の中田花奈だよ~
ってこっちはななみんじゃーん!何してんの二人ともー超久しぶりじゃない?」
中田はハイテンションに叫ぶ。久々の再会に嬉しさが隠せないようだ。
「それはこっちのセリフだよー、花奈こそ何してんのー?」
「オタ活に決まってんじゃん!しかも今日はみさみさの晴れ舞台なんだしさ!気合入れてきたよ。二人だって見に来たんでしょー?」
「いやぁそういうわけじゃないんだけど、たまたま通りかかったらやってたから、もしかしたらみさみさかなぁと思って入ってみたんだよね」
「そうなんだ!凄い偶然!そういえば二人ともこの前テレビ見たよー。
凄いねぇ、なぁちゃんと一緒に今や世界的な活躍してるんだよねぇ」
中田は羨望のまなざしで二人を見つめる。
「ま、まぁねwそんな大したことじゃないよw」
ななみんは謙遜したが、口ぶりから嬉しさが隠せていない。
「いやいや本当に凄いよ!まいやんもそうだけど、皆立派になったねぇ。そうだ!みさみさに会っていくでしょ?私TOだから裏行けるんだ。着いてきて!」
「あ、ちょっと花奈!」
中田はすたすたとバックステージへと向かっていく。
「・・・行くしかないか」
二人もその後をついて行った。
「・・・すごかったね」
桜井は放心してしまったようだ。
「う、うん個性的だったね」
橋本も圧倒されたようだ。
「どうしよっか、バックステージ行ってみる?」
桜井が提案する
「うーん、確かにみさみさだったけど・・・なんか久々すぎて気まずいな。」
「でもここまで来てノータッチで帰るってのもあれじゃん」
「それはそうだけど・・・」
二人がそんな話をしていると。女が近づいてきた。会場の最前線で叫んでいたあの女だ。
「あれーーー!!もしかして玲香じゃない!?」
突然話しかけられた桜井はおびえた表情を見せる
「あの・・・どちら様ですか?」
「嫌だな~忘れちゃったの?中田だよ!中田!!ほらこの動き!」
女はそう言いながら腰をぐりぐり回しだした。
「あ!!!花奈!?」
「えーー花奈なのw!?」
ななみんも叫ぶ
「そうそう、上から読んでも下から読んでもナカダカナ横から読んだらダ!!の中田花奈だよ~
ってこっちはななみんじゃーん!何してんの二人ともー超久しぶりじゃない?」
中田はハイテンションに叫ぶ。久々の再会に嬉しさが隠せないようだ。
「それはこっちのセリフだよー、花奈こそ何してんのー?」
「オタ活に決まってんじゃん!しかも今日はみさみさの晴れ舞台なんだしさ!気合入れてきたよ。二人だって見に来たんでしょー?」
「いやぁそういうわけじゃないんだけど、たまたま通りかかったらやってたから、もしかしたらみさみさかなぁと思って入ってみたんだよね」
「そうなんだ!凄い偶然!そういえば二人ともこの前テレビ見たよー。
凄いねぇ、なぁちゃんと一緒に今や世界的な活躍してるんだよねぇ」
中田は羨望のまなざしで二人を見つめる。
「ま、まぁねwそんな大したことじゃないよw」
ななみんは謙遜したが、口ぶりから嬉しさが隠せていない。
「いやいや本当に凄いよ!まいやんもそうだけど、皆立派になったねぇ。そうだ!みさみさに会っていくでしょ?私TOだから裏行けるんだ。着いてきて!」
「あ、ちょっと花奈!」
中田はすたすたとバックステージへと向かっていく。
「・・・行くしかないか」
二人もその後をついて行った。
651: :2014/02/17(月) 23:57:47.19 ID:
>>642
、>>648
Ne-yo 「Go On Girl」 652: :2014/02/18(火) 00:01:46.95 ID:
>>651
うーん何か違う気がする 656: :2014/02/18(火) 00:16:01.35 ID:
>>652
そ、そう… 648: :2014/02/17(月) 23:40:45.83 ID:
楽屋では先ほどまでステージで熱いパフォーマンスを繰り広げていた、MISA先輩が関係者たちと談笑している。
「みさた~んぺろぺろ~~~~~~」
中田が元気よくその輪の中に飛び込んでいく。
「花奈~、今日も凄い大きな声で応援してくれてありがと~~」
「ううん、みさたんの為だったら中田喉が潰れたって声を出し続けるよ!」
「花奈・・・」
「みさたん・・・」
二人は潤んだ瞳で見つめ合う。
「あの~」
桜井が恐る恐る声をかける
「あ、忘れてた。みさ先輩!今日はスペシャルゲストがいるのであります!!」
「え、もしかして・・・玲香!?それに・・・ななみん!?」
みさ先輩の眼は驚きでまん丸になっている。まるでビー玉のようだ。
「久しぶりだね、みさみさ」
ななみんが懐かしそうに声をかける。
「乃木坂解散して以来だから、もう20年近いもんね」
桜井も懐かしそうだ
「そうなんです~今日はなんとこの二人が見に来てくれてたんだよね!
いや私もびっくりしたよ!なんか見たことある顔だなぁと思って、よく見たら玲香なんだもん!
しかも偶然見かけて入ってきたんだって!凄くない?」
「そうなんだ!感激だよ~まさかこんな大物二人に見に来てもらえるなんて。
テレビ見たよ~凄いねぇ。日本中のアーティストの憧れの的だよ」
二人はかなり有名人のようだ。
「でもそれはなぁちゃんでしょー?」
桜井が照れくさそうに尋ねる。
「いやいや、なぁちゃんもそうだけどそれを支えてきた玲香も凄いし。発掘したななみんも凄いよ!」
「そうだよ、うちの娘だってどいやさんどいやさんって毎日その絵ばっか描いてるもん。
そういうものに関わってるってのは立派なことだよ!」
中田は自分の事のように誇らしげだ。
「あ、花奈子供いるんだ?」
「うん、4歳の女の子。いつかはアイドルにしたいと思ってるんだ。」
「良いね~。花奈アイドル大好きだもんね」
桜井が羨ましそうな顔で答えた。
「みさた~んぺろぺろ~~~~~~」
中田が元気よくその輪の中に飛び込んでいく。
「花奈~、今日も凄い大きな声で応援してくれてありがと~~」
「ううん、みさたんの為だったら中田喉が潰れたって声を出し続けるよ!」
「花奈・・・」
「みさたん・・・」
二人は潤んだ瞳で見つめ合う。
「あの~」
桜井が恐る恐る声をかける
「あ、忘れてた。みさ先輩!今日はスペシャルゲストがいるのであります!!」
「え、もしかして・・・玲香!?それに・・・ななみん!?」
みさ先輩の眼は驚きでまん丸になっている。まるでビー玉のようだ。
「久しぶりだね、みさみさ」
ななみんが懐かしそうに声をかける。
「乃木坂解散して以来だから、もう20年近いもんね」
桜井も懐かしそうだ
「そうなんです~今日はなんとこの二人が見に来てくれてたんだよね!
いや私もびっくりしたよ!なんか見たことある顔だなぁと思って、よく見たら玲香なんだもん!
しかも偶然見かけて入ってきたんだって!凄くない?」
「そうなんだ!感激だよ~まさかこんな大物二人に見に来てもらえるなんて。
テレビ見たよ~凄いねぇ。日本中のアーティストの憧れの的だよ」
二人はかなり有名人のようだ。
「でもそれはなぁちゃんでしょー?」
桜井が照れくさそうに尋ねる。
「いやいや、なぁちゃんもそうだけどそれを支えてきた玲香も凄いし。発掘したななみんも凄いよ!」
「そうだよ、うちの娘だってどいやさんどいやさんって毎日その絵ばっか描いてるもん。
そういうものに関わってるってのは立派なことだよ!」
中田は自分の事のように誇らしげだ。
「あ、花奈子供いるんだ?」
「うん、4歳の女の子。いつかはアイドルにしたいと思ってるんだ。」
「良いね~。花奈アイドル大好きだもんね」
桜井が羨ましそうな顔で答えた。
650: :2014/02/17(月) 23:45:59.82 ID:
>>648
に似合う曲は? 649: :2014/02/17(月) 23:45:29.39 ID:
かなりんも母親か
653: :2014/02/18(火) 00:02:07.67 ID:
「ところで二人はなんで高円寺にいるの?」
みさ先輩は不思議そうだ。高円寺という場所と大物二人のイメージが合わないのだろう。
「あ、そうそう。それにはちゃんと理由があってさ。二人は万理華どこにいるか知らない?」
ななみんが思い出したように尋ねる。
「何?万理華探してるの?だから高円寺来てるのかー。私知ってるよ、どこ住んでるか」
中田がさらっと答える。
「え!?どこどこ??」
ななみんは思わず身を乗り出した。
「こっから少し行ったマンションだけど、でも今はいないよ。出かけてると思う
それにまりかって携帯もろくに出ないし、連絡取るの難しいんだよねぇ」
「どこに行ったかわかる?」
桜井は期待と不安が織り交じった表情で聞く。
「うーんどこだっけなぁ・・・あ、そうだ。まいまいのとこ行くって言ってた気がする」
「まいまいのとこ?」
「うん、まいまい今静岡戻って絵の先生やってるんだよねー。なんか最近疲れたからそこ行って癒されてくるって言ってた」
ななみんが渋い表情を浮かべる。
「静岡か・・・まいまいの連絡先わかる?」
「うーん、ちょっとわからないなぁ。調べたら出てくると思うけど。ごめんね」
中田は申し訳なさそうだ。優しい人なのだろう。
「ううん、十分手がかりになった。ありがとう。まいまいの連絡先調べて電話してみる」
二人は立ち上がる。
「今日は楽しかったよ。みさみさ、凄く良いライブだった。花奈にも久々に会えてうれしかったよ。またね!」
「もう帰っちゃうの?打ち上げ参加していけばいいのに」
みさ先輩は淋しそうにする。旧友との再会をもっと楽しみたいのだろう。
「ごめん、ちょっと急いでるからさ!また今度ね!」
そう叫ぶと二人は楽屋を飛び出していった。
みさ先輩は不思議そうだ。高円寺という場所と大物二人のイメージが合わないのだろう。
「あ、そうそう。それにはちゃんと理由があってさ。二人は万理華どこにいるか知らない?」
ななみんが思い出したように尋ねる。
「何?万理華探してるの?だから高円寺来てるのかー。私知ってるよ、どこ住んでるか」
中田がさらっと答える。
「え!?どこどこ??」
ななみんは思わず身を乗り出した。
「こっから少し行ったマンションだけど、でも今はいないよ。出かけてると思う
それにまりかって携帯もろくに出ないし、連絡取るの難しいんだよねぇ」
「どこに行ったかわかる?」
桜井は期待と不安が織り交じった表情で聞く。
「うーんどこだっけなぁ・・・あ、そうだ。まいまいのとこ行くって言ってた気がする」
「まいまいのとこ?」
「うん、まいまい今静岡戻って絵の先生やってるんだよねー。なんか最近疲れたからそこ行って癒されてくるって言ってた」
ななみんが渋い表情を浮かべる。
「静岡か・・・まいまいの連絡先わかる?」
「うーん、ちょっとわからないなぁ。調べたら出てくると思うけど。ごめんね」
中田は申し訳なさそうだ。優しい人なのだろう。
「ううん、十分手がかりになった。ありがとう。まいまいの連絡先調べて電話してみる」
二人は立ち上がる。
「今日は楽しかったよ。みさみさ、凄く良いライブだった。花奈にも久々に会えてうれしかったよ。またね!」
「もう帰っちゃうの?打ち上げ参加していけばいいのに」
みさ先輩は淋しそうにする。旧友との再会をもっと楽しみたいのだろう。
「ごめん、ちょっと急いでるからさ!また今度ね!」
そう叫ぶと二人は楽屋を飛び出していった。
658: :2014/02/18(火) 00:37:14.30 ID:
我々は静岡県に向かう。
大きな茶畑のほとり、そこに建つ古い日本家屋。囲炉裏を囲む二人の女。
一人は大量の絵を手元におき、それらを一枚一枚丁寧に眺めている。
「まいまーい。まだ終わんないのぉ?」
もう一人の女が退屈そうに尋ねる。二人の年の差は5歳ほどであろうか。
「ごめんね陽菜ちゃん。もうちょっとで終わるから待っててね。」
まいまいと呼ばれた年長の女は優しく微笑みながら応える。
「まいまい真面目なんだからなぁ。そんなの適当にちゃちゃっと終わらせちゃえばいいのに」
「駄目だよぉ。お金払ってもらってるんだからこういうのはしっかりしないと。
・・・ねぇ陽菜ちゃん見てみて、この子達の絵。殆どどいやさんが描いてあるよ。」
陽菜と呼ばれた女が覗き込む
「ホントだぁ。なぁちゃん凄いね。こんな影響力あるキャラクター作り出すなんてさ。あのおさわりの西野がねぇ・・・」
「そのあだ名懐かしい!よく覚えてるね!」
「そりゃ私がつけたんだから、覚えてるに決まってるでしょー」
陽菜は突っ込みながら、まいまいの肩にもたれかかる。そのまま唇を白い首筋に近づけた。
まいまいの身体が小さく震える。
「こーら、まだ駄目だってばぁ。あとでゆっくりしてあげるから待ってて」
「えーもう我慢できないよぉ。まいまーい!一番可愛いよぉ。聖母様だよぉ・・・」
「ッ・・・ちょっと、イヤッ・・・待ちなさいって・・・もう・・・」
まいまいの手が陽菜の背中にいやらしく廻った、その時。
「・・・なにしてんの?」
もう一人の女がふすまを開けて、入ってきた。
我々はこの女を知っている。そうあの丸顔の女である。
「ちょっと万理華!!空気読みなさい!!」
陽菜が叫ぶ。
「いやだぁ、万理華まだ起きてたの?寝たのかと思ってた」
まいまいの顔は真っ赤だ。
「眠れるわけないでしょー。二人がずっとこそこそ話してるから気になっちゃってさぁ」
万理華も囲炉裏の傍に腰を下ろした。
大きな茶畑のほとり、そこに建つ古い日本家屋。囲炉裏を囲む二人の女。
一人は大量の絵を手元におき、それらを一枚一枚丁寧に眺めている。
「まいまーい。まだ終わんないのぉ?」
もう一人の女が退屈そうに尋ねる。二人の年の差は5歳ほどであろうか。
「ごめんね陽菜ちゃん。もうちょっとで終わるから待っててね。」
まいまいと呼ばれた年長の女は優しく微笑みながら応える。
「まいまい真面目なんだからなぁ。そんなの適当にちゃちゃっと終わらせちゃえばいいのに」
「駄目だよぉ。お金払ってもらってるんだからこういうのはしっかりしないと。
・・・ねぇ陽菜ちゃん見てみて、この子達の絵。殆どどいやさんが描いてあるよ。」
陽菜と呼ばれた女が覗き込む
「ホントだぁ。なぁちゃん凄いね。こんな影響力あるキャラクター作り出すなんてさ。あのおさわりの西野がねぇ・・・」
「そのあだ名懐かしい!よく覚えてるね!」
「そりゃ私がつけたんだから、覚えてるに決まってるでしょー」
陽菜は突っ込みながら、まいまいの肩にもたれかかる。そのまま唇を白い首筋に近づけた。
まいまいの身体が小さく震える。
「こーら、まだ駄目だってばぁ。あとでゆっくりしてあげるから待ってて」
「えーもう我慢できないよぉ。まいまーい!一番可愛いよぉ。聖母様だよぉ・・・」
「ッ・・・ちょっと、イヤッ・・・待ちなさいって・・・もう・・・」
まいまいの手が陽菜の背中にいやらしく廻った、その時。
「・・・なにしてんの?」
もう一人の女がふすまを開けて、入ってきた。
我々はこの女を知っている。そうあの丸顔の女である。
「ちょっと万理華!!空気読みなさい!!」
陽菜が叫ぶ。
「いやだぁ、万理華まだ起きてたの?寝たのかと思ってた」
まいまいの顔は真っ赤だ。
「眠れるわけないでしょー。二人がずっとこそこそ話してるから気になっちゃってさぁ」
万理華も囲炉裏の傍に腰を下ろした。
661: :2014/02/18(火) 00:43:15.84 ID:
あっ間違えたひなぴょんだ
「茶摘み」
>>658
に合う曲はやはりこれだね 「茶摘み」
663: :2014/02/18(火) 00:44:29.20 ID:
>>661
洋楽からいきなり童謡とは 665: :2014/02/18(火) 00:48:01.73 ID:
何かミス多いな俺
>>663
だった 何かミス多いな俺
664: :2014/02/18(火) 00:46:05.38 ID:
>>661
茶畑の風景に洋楽合わないでしょ 666: :2014/02/18(火) 01:01:45.23 ID:
「で、何してたのw?」
万理華がいたずらっぽく質問する。
「な、なんでもないよーちょっとじゃれてただけ」
まいまいは、はだけたシャツの胸元を直しながら応える。
「ふーん、それにしてはまいまい随分色っぽい声出してたけど・・・」
「そ、それは、ほらちょっとふざけてそういう声出すときもあるじゃん?ゆったんとかよくやってたし!」
「ゆったんはガチでまいやんの事そういう目で見てたんだけどね、それはまいまいも知ってるでしょぉ?」
「あ、そ、そうなんだぁ、いやぁ知らなかったなぁ。確かにゆったんよくまいやんのスカートとかに頭突っ込んでたよねぇ。あれガチだったんだねぇ」
「いいよ、白々しいなぁ。別に恥ずかしがることないよ。ほら、うちらの周りって結構そういうの多かったしさ。しかも川後とまいまいなんて一番怪しかったから、当時からね
だから今更そういう関係だったとしても驚きはしないし、まぁ隣に私がいるのにおっぱじめるのは無神経だと思うけど」
「なんだよこの雪見大福!いきなり人の家に押しかけてきて、説教なんて。お前は押しかけ番長か!!」
今まで黙っていた陽菜が口を開いた。
「川後さーん。また変なあだ名つけるのやめてよー。泣くよーー」
万理華は顔をしかめる。
「万理華は変わんないねぇ。いくつになってもそんな感じなんだなぁ。懐かしくなっちゃった。」
「確かに。万理華ずっと少女のままみたいだよ。良いなぁ羨ましい」
まいまいも、すっかり気を取り直した様子だ。
「やめてよ。私はもう少女でもないし、アイドルでもない。
そんな風にふるまうには、今の私は淀み過ぎてるの。
都会で、大きな仕事をやるようになって、私どんどんどんどん自分が濁っていってるのがわかった。
脳の中がぐちゃぐちゃになっていって、でも流れている血はさらさらで。身体のバランスはもうめちゃくちゃ。
逆立ちしながらタイトロープの上を歩いている感じ。私の脚は天に上るために会って、手は地面を歩くためにある。こういう感覚がもうずっと続いてるの。
それって本当に怖いことなんだよ?だってそのロープの下には大きなライオンが沢山口を開けて待ってるんだから。
だから少し休もうと思って、まいまいのとこにお邪魔したんだ。
・・・まさか陽菜までいるとは思わなかったけど」
万理華がいたずらっぽく質問する。
「な、なんでもないよーちょっとじゃれてただけ」
まいまいは、はだけたシャツの胸元を直しながら応える。
「ふーん、それにしてはまいまい随分色っぽい声出してたけど・・・」
「そ、それは、ほらちょっとふざけてそういう声出すときもあるじゃん?ゆったんとかよくやってたし!」
「ゆったんはガチでまいやんの事そういう目で見てたんだけどね、それはまいまいも知ってるでしょぉ?」
「あ、そ、そうなんだぁ、いやぁ知らなかったなぁ。確かにゆったんよくまいやんのスカートとかに頭突っ込んでたよねぇ。あれガチだったんだねぇ」
「いいよ、白々しいなぁ。別に恥ずかしがることないよ。ほら、うちらの周りって結構そういうの多かったしさ。しかも川後とまいまいなんて一番怪しかったから、当時からね
だから今更そういう関係だったとしても驚きはしないし、まぁ隣に私がいるのにおっぱじめるのは無神経だと思うけど」
「なんだよこの雪見大福!いきなり人の家に押しかけてきて、説教なんて。お前は押しかけ番長か!!」
今まで黙っていた陽菜が口を開いた。
「川後さーん。また変なあだ名つけるのやめてよー。泣くよーー」
万理華は顔をしかめる。
「万理華は変わんないねぇ。いくつになってもそんな感じなんだなぁ。懐かしくなっちゃった。」
「確かに。万理華ずっと少女のままみたいだよ。良いなぁ羨ましい」
まいまいも、すっかり気を取り直した様子だ。
「やめてよ。私はもう少女でもないし、アイドルでもない。
そんな風にふるまうには、今の私は淀み過ぎてるの。
都会で、大きな仕事をやるようになって、私どんどんどんどん自分が濁っていってるのがわかった。
脳の中がぐちゃぐちゃになっていって、でも流れている血はさらさらで。身体のバランスはもうめちゃくちゃ。
逆立ちしながらタイトロープの上を歩いている感じ。私の脚は天に上るために会って、手は地面を歩くためにある。こういう感覚がもうずっと続いてるの。
それって本当に怖いことなんだよ?だってそのロープの下には大きなライオンが沢山口を開けて待ってるんだから。
だから少し休もうと思って、まいまいのとこにお邪魔したんだ。
・・・まさか陽菜までいるとは思わなかったけど」
677: :2014/02/18(火) 02:20:41.19 ID:
オープニングテーマ(>>16-17を読んだ後に聴いて
One Direction 「What Makes You Beautiful」
Ima Robot 「Greenback Boogie」
>>18
を読むのがおススメ) One Direction 「What Makes You Beautiful」
>>32
乃木坂46「左胸の勇気」 >>39
星に願いを(ジャズver) >>40
Taylor Swift 「We Are Never Ever Getting Back Together」 >>85
、>>87
Avril Lavigne 「When youre gone」 >>107
Daniel Powter 「Bad Day」 >>142
、>>144
、>>149
、>>156
BON JOVI 「bounce」 Ima Robot 「Greenback Boogie」
>>245
、>>256
、>>277
Green Day 「Holiday」 >>323
、>>346
Madonna 「Miles Away」 >>441
、>>450
Days of Wine and Roses(酒とバラの日々) >>452
、>>456
Green Day 「Time of Your Life(Good Riddance)」 >>550
、>>552
、>>560
Lifehouse 「Broken」 >>642
、>>648
Ne-yo 「Go On Girl」 >>658
、>>666
「茶摘み」 667: :2014/02/18(火) 01:03:03.12 ID:
・・・今日はこれくらいで
なんか全然話進んでませんね。すみません
でも大分終わりに向かっては来てる気がします
なんか全然話進んでませんね。すみません
でも大分終わりに向かっては来てる気がします
730: :2014/02/18(火) 20:21:39.84 ID:
万理華はそう吐き出すように喋りきった。二人は気圧されたのか沈黙が続く。
「・・・ごめん、万理華。そんな悩んでたなんて知らなかったから、軽々しい口聞いちゃって」
やっと、陽菜が申し訳なさそうに口を開く
「万理華、いくらでもいて良いから、ゆっくり休んでってね」
まいまいも優しく語りかける。
その時、まいまいの携帯が烈しく震えだした。
「知らない番号だ・・・もしもし?・・・え、玲香!?久しぶり、うん今静岡に戻ってるの・・・そう子供たちに絵教えてる・・・
いやいや、そっちこそ見たよテレビ、凄いね!生徒もみんなどいやさん好きだもん・・・うん立派だよ・・・それで、どうしたの?
え、万理華?うん、うちに来てるけど・・・え!?今から静岡来るの!??・・・いや迷惑ではないけど・・・わかった、待ってる。・・・うん、じゃあまたね」
電話が切れた。
「玲香だった、今から静岡来るって・・・」
「え!?」
夜は更けていく。
さて、ここで我々は時間を少し戻ることにする。
母、いや松村沙友理が生田たちと会っているスターバックス。
感動的な再会を果たした4人は想い出話に花を咲かせていた。
「いくちゃん少し料理上手くなったんかー?」
松村が意地悪っぽく微笑みながら聞く。
「流石にもうクッキングモンスターではないですよーだ。さゆりんこそどうなの?のぞみちゃんにまともな食事食べさせてあげてるわけ?」
「当たり前やんけー。一昨日だって天ぷらを揚げたし、昨日も愛情たっぷりりんごカレー作ったんやで!」
「ふーん、みんな成長してるんだね」
生田は頬を膨らませる。普段の教師の姿からは想像できない、子供のような仕草だ。
「まあやはぁお好み焼きに自信あるよぉ」
まあやが割って入ってくる。
「そらそうでしょー。プロなんだからさぁ」
「せやせや。でも今度行ってみたいんよー、まあやのお店」
「いつでも来てよー!家族経営のat homeなお店だからさー」
「まあや相変らず発音良いね、英語の」
ひなちまも参加する。
「そうだよー、今はこの英語力を活かして外国人観光客向けのserviceも充実させてるんだぁ」
「偉いな~大人になったんやなぁまあやも」
「えへへ」
先ほどまでも緊張感が嘘のように微笑ましい会話が続いている。同じ釜の飯を食った仲間の絆というのは何年経っても変わらないのだろう。
「こうやって皆と笑いながら話せる日が来るとは思わなかったんよー」
「私も、またさゆりんと一緒にお喋りできる日が来て嬉しいよ。」
生田は潤んだ瞳で松村を見つめる。
「いくちゃんさっきまであんなに怒ってたのに、すっかりご機嫌だね」
ひなちまが茶々を入れる
「だって~さゆりんと久々に話すとやっぱ楽しいんだもん」
「まあやもぉ、こうやって皆と仲良く喋れて最高に楽しいよぉ」
「また皆で集まったりしたいねぇ」
「うん、あの頃みたいにさ皆でご飯食べたりしたい」
松村は気まずそうだ
「でも、みんなうちのこと許してくれるやろうか・・・」
「大丈夫だよぉ、もうみんな忘れてるってぇ」
まあやはとことん無邪気だ。
「まぁ忘れてるかはともかく、さゆりんがしっかりと謝れば怒らないんじゃない?もう大人だしみんな」
「・・・私はまだ完全に許したわけじゃないけどねー」
生田の表情が曇る
「いくちゃん・・・」
「でも、さゆりんのことを怒ってるより、一緒に遊んだ方が面白いからこれからは仲良くしてあげる!」
「もう、いくちゃんって恥ずかしがり屋さんなんだからぁ」
「・・・ごめん、万理華。そんな悩んでたなんて知らなかったから、軽々しい口聞いちゃって」
やっと、陽菜が申し訳なさそうに口を開く
「万理華、いくらでもいて良いから、ゆっくり休んでってね」
まいまいも優しく語りかける。
その時、まいまいの携帯が烈しく震えだした。
「知らない番号だ・・・もしもし?・・・え、玲香!?久しぶり、うん今静岡に戻ってるの・・・そう子供たちに絵教えてる・・・
いやいや、そっちこそ見たよテレビ、凄いね!生徒もみんなどいやさん好きだもん・・・うん立派だよ・・・それで、どうしたの?
え、万理華?うん、うちに来てるけど・・・え!?今から静岡来るの!??・・・いや迷惑ではないけど・・・わかった、待ってる。・・・うん、じゃあまたね」
電話が切れた。
「玲香だった、今から静岡来るって・・・」
「え!?」
夜は更けていく。
さて、ここで我々は時間を少し戻ることにする。
母、いや松村沙友理が生田たちと会っているスターバックス。
感動的な再会を果たした4人は想い出話に花を咲かせていた。
「いくちゃん少し料理上手くなったんかー?」
松村が意地悪っぽく微笑みながら聞く。
「流石にもうクッキングモンスターではないですよーだ。さゆりんこそどうなの?のぞみちゃんにまともな食事食べさせてあげてるわけ?」
「当たり前やんけー。一昨日だって天ぷらを揚げたし、昨日も愛情たっぷりりんごカレー作ったんやで!」
「ふーん、みんな成長してるんだね」
生田は頬を膨らませる。普段の教師の姿からは想像できない、子供のような仕草だ。
「まあやはぁお好み焼きに自信あるよぉ」
まあやが割って入ってくる。
「そらそうでしょー。プロなんだからさぁ」
「せやせや。でも今度行ってみたいんよー、まあやのお店」
「いつでも来てよー!家族経営のat homeなお店だからさー」
「まあや相変らず発音良いね、英語の」
ひなちまも参加する。
「そうだよー、今はこの英語力を活かして外国人観光客向けのserviceも充実させてるんだぁ」
「偉いな~大人になったんやなぁまあやも」
「えへへ」
先ほどまでも緊張感が嘘のように微笑ましい会話が続いている。同じ釜の飯を食った仲間の絆というのは何年経っても変わらないのだろう。
「こうやって皆と笑いながら話せる日が来るとは思わなかったんよー」
「私も、またさゆりんと一緒にお喋りできる日が来て嬉しいよ。」
生田は潤んだ瞳で松村を見つめる。
「いくちゃんさっきまであんなに怒ってたのに、すっかりご機嫌だね」
ひなちまが茶々を入れる
「だって~さゆりんと久々に話すとやっぱ楽しいんだもん」
「まあやもぉ、こうやって皆と仲良く喋れて最高に楽しいよぉ」
「また皆で集まったりしたいねぇ」
「うん、あの頃みたいにさ皆でご飯食べたりしたい」
松村は気まずそうだ
「でも、みんなうちのこと許してくれるやろうか・・・」
「大丈夫だよぉ、もうみんな忘れてるってぇ」
まあやはとことん無邪気だ。
「まぁ忘れてるかはともかく、さゆりんがしっかりと謝れば怒らないんじゃない?もう大人だしみんな」
「・・・私はまだ完全に許したわけじゃないけどねー」
生田の表情が曇る
「いくちゃん・・・」
「でも、さゆりんのことを怒ってるより、一緒に遊んだ方が面白いからこれからは仲良くしてあげる!」
「もう、いくちゃんって恥ずかしがり屋さんなんだからぁ」
748: :2014/02/18(火) 22:41:01.04 ID:
今日も楽しませてもらいますw
>母、いや松村沙友理
どこかで聞いたことある言い回しだww
>>730
今北 今日も楽しませてもらいますw
>母、いや松村沙友理
どこかで聞いたことある言い回しだww
737: :2014/02/18(火) 21:01:48.95 ID:
「ところで、まあやとひなちまは他のメンバーと連絡取ったりしてるの?」
生田が尋ねる。
「うーん、昔はちょくちょくなぁちゃんとか連絡とってたりしたけど、最近はめっきりだなぇ。
ほらなぁちゃんすっかり偉くなっちゃったからさ、私みたいな市井の人間が軽々しく連絡とれるかもわからないし」
「えー、そんなこと気にする必要も無いでしょ。友達なんだからさぁ。
それにあの仕事って玲香とななみんが立ち上げたプロジェクトなんだし、乃木坂みたいなもんだよ!」
「まぁそうなんだけどね、あとはひめたんとかも一応連絡はしてるけど、最近はあんまりだなぁ
ほら、私今京都住まいだからそもそもそんなに仲良くできないんだよねー」
残念そうな口調ではあるが、その表情は暗くはない。恐らく今の暮らしが充実していて過去を振り返る必要が無いのだろう。
「まあやもぉ、あんまり仲良しなメンバーいないけど。かずみんとは今でもたまに電話でお喋りしたりするよぉ。」
「かずみん懐かしい!何してるんやろ今?」
松村が身を乗り出す。
「今ねぇ、カメラマンとして世界中飛び回ってるよぉ。たまにお店にも来てくれるんだぁ」
「えー凄いなぁ。カメラ好きだったもんねぇ」
「毎日がアメイジング!だって言ってるよぉ」
「懐かしい!アメイジング!とポジピース!日村さんも褒めてたよね」
「かずみん面白かったもんなぁ~」
その時、ひなちまの携帯に電話がかかってきた。
「あ、凄いタイミング!ひめたんだよ!もしもし」
「え、すごーい!」
思わぬ相手に三人も興味津々だ。
「久しぶりー・・・うん元気だよ・・・ねぇ聴いて!今誰と一緒にいると思う!?・・・
違うよぉ。乃木坂のいくちゃんとまあやと、あとさゆりんだよぉ・・・そう!さゆりんもいるの
・・・うん、その話はもうした、私は最初から気にしてないし・・・そうだよね、ひめたんも別に怒ってないよね・・・うんうん、えーひめたんさゆにゃんと一緒にいるの!凄いタイミングだね
・・・それ絶対行くよ!!12月20日ね、場所は?・・・国際フォーラムね・・・わかった、私も可能な限り声かけるよメンバーに・・・うんじゃあ20日楽しみにしてる」
電話が終わると、ひなちまはコーヒーを一気に飲み干した。
「何やって?」
松村が不安そうに尋ねる。
「なんと、ひめたんとさゆにゃん一緒にライブやるんだって!12月20日に国際フォーラムで。それにこないかって」
「え、二人でやるの?」
「うん、他の乃木坂メンバーも知ってたらぜひ誘ってって。行くでしょ?」
「まあや行くー。これで皆に会えるじゃん!」
「私も!どうせ暇だし」
「さゆりんは?」
松村は困った顔をしている。
「うちが行ってもええんやろか・・・」
「大丈夫だって、今ひめたんも全然あの時のことは気にしてないって。むしろずっと心配してたって言ってたよ。」
「でも・・・」
「さゆりん、行こうよ!また皆で集まりたいってさっき話したばっかじゃん」
生田が力強く誘う。
「・・・せやな、行ってしっかり自分の口で謝るわ」
「それが良いよぉ」
まあやは嬉しそうだ。
生田が尋ねる。
「うーん、昔はちょくちょくなぁちゃんとか連絡とってたりしたけど、最近はめっきりだなぇ。
ほらなぁちゃんすっかり偉くなっちゃったからさ、私みたいな市井の人間が軽々しく連絡とれるかもわからないし」
「えー、そんなこと気にする必要も無いでしょ。友達なんだからさぁ。
それにあの仕事って玲香とななみんが立ち上げたプロジェクトなんだし、乃木坂みたいなもんだよ!」
「まぁそうなんだけどね、あとはひめたんとかも一応連絡はしてるけど、最近はあんまりだなぁ
ほら、私今京都住まいだからそもそもそんなに仲良くできないんだよねー」
残念そうな口調ではあるが、その表情は暗くはない。恐らく今の暮らしが充実していて過去を振り返る必要が無いのだろう。
「まあやもぉ、あんまり仲良しなメンバーいないけど。かずみんとは今でもたまに電話でお喋りしたりするよぉ。」
「かずみん懐かしい!何してるんやろ今?」
松村が身を乗り出す。
「今ねぇ、カメラマンとして世界中飛び回ってるよぉ。たまにお店にも来てくれるんだぁ」
「えー凄いなぁ。カメラ好きだったもんねぇ」
「毎日がアメイジング!だって言ってるよぉ」
「懐かしい!アメイジング!とポジピース!日村さんも褒めてたよね」
「かずみん面白かったもんなぁ~」
その時、ひなちまの携帯に電話がかかってきた。
「あ、凄いタイミング!ひめたんだよ!もしもし」
「え、すごーい!」
思わぬ相手に三人も興味津々だ。
「久しぶりー・・・うん元気だよ・・・ねぇ聴いて!今誰と一緒にいると思う!?・・・
違うよぉ。乃木坂のいくちゃんとまあやと、あとさゆりんだよぉ・・・そう!さゆりんもいるの
・・・うん、その話はもうした、私は最初から気にしてないし・・・そうだよね、ひめたんも別に怒ってないよね・・・うんうん、えーひめたんさゆにゃんと一緒にいるの!凄いタイミングだね
・・・それ絶対行くよ!!12月20日ね、場所は?・・・国際フォーラムね・・・わかった、私も可能な限り声かけるよメンバーに・・・うんじゃあ20日楽しみにしてる」
電話が終わると、ひなちまはコーヒーを一気に飲み干した。
「何やって?」
松村が不安そうに尋ねる。
「なんと、ひめたんとさゆにゃん一緒にライブやるんだって!12月20日に国際フォーラムで。それにこないかって」
「え、二人でやるの?」
「うん、他の乃木坂メンバーも知ってたらぜひ誘ってって。行くでしょ?」
「まあや行くー。これで皆に会えるじゃん!」
「私も!どうせ暇だし」
「さゆりんは?」
松村は困った顔をしている。
「うちが行ってもええんやろか・・・」
「大丈夫だって、今ひめたんも全然あの時のことは気にしてないって。むしろずっと心配してたって言ってたよ。」
「でも・・・」
「さゆりん、行こうよ!また皆で集まりたいってさっき話したばっかじゃん」
生田が力強く誘う。
「・・・せやな、行ってしっかり自分の口で謝るわ」
「それが良いよぉ」
まあやは嬉しそうだ。
742: :2014/02/18(火) 21:43:50.35 ID:
「・・・のぞみちゃんも誘おうよ」
突然、生田が重い口ぶりで提案する。
「・・・え?」
松村は虚をつかれたようだ。動揺が表情に表れている。
「いや、のぞみちゃんも誘ってあげようよ。折角だしさ」
「いくちゃん、それは・・・」
ひなちまが不穏な空気を察して制止に入る
「なんでー、誘ってあげようよ。のぞみちゃんだってもう高校生なんだしさ、このタイミングで本当のことを教えてあげるべきじゃない?
その機会としては絶好でしょ?今度のライブは」
「でも・・・」
「のぞみちゃんだって可哀想だよ。もう気づいてるんじゃないかな、薄々何かおかしいってことに。
だって冷静に考えてみて。あんなお金持ちの多い女子校に何で父親がいない自分が行けてるか疑問に思うのは当たり前でしょ。
しかもお母さんは別に働いてる様子もない。一体どこから金が出てるんだろって考えるのが当然だと思うけど。
さゆりんは聞かれたことない?そういうこと」
「・・・無いんよ」
「じゃあきっと凄い気を使ってるんだと思う。本当は気になって仕方がないんだよ。
まぁ幸いなことに、うちのクラスにはそういうのを指摘する子もいないから負担になったことはないのかもしれないけど。
でもね、思春期に自分の家庭がおかしいって思ったまま過ごすのは絶対いいことじゃないよ。だってのぞみちゃんにとっては、人の当たり前が当たり前じゃないんだから。
お父さんにバレンタインデーのチョコをあげたり、家族そろって外でご飯を食べたり、そういう経験をしたことが無いんだよ?
もしかしたら、のぞみちゃんの人生にそういう欠落が暗い影を落としてるのかもしれない。
いくらさゆりんが一生懸命彼女を可愛がってるからって、それだけじゃ埋められないものだってあるの。
その溝を埋めるには、本当のことを教えてあげるしかないと思うけど。」
「でも、そしたらお父さんに会いたいと思うかもしれないよ」
ひなちまの語気も荒くなってくる。
「だったら会わせてあげればいいのよ。むしろ誘おうよ、彼も。さゆりん連絡先知ってるんでしょ?」
「・・・」
「黙ってたって無駄だよ。さゆりんが彼の家から支援を受けていることは私たちだって知ってる。
ねぇ連絡とってみてよ。」
突然、生田が重い口ぶりで提案する。
「・・・え?」
松村は虚をつかれたようだ。動揺が表情に表れている。
「いや、のぞみちゃんも誘ってあげようよ。折角だしさ」
「いくちゃん、それは・・・」
ひなちまが不穏な空気を察して制止に入る
「なんでー、誘ってあげようよ。のぞみちゃんだってもう高校生なんだしさ、このタイミングで本当のことを教えてあげるべきじゃない?
その機会としては絶好でしょ?今度のライブは」
「でも・・・」
「のぞみちゃんだって可哀想だよ。もう気づいてるんじゃないかな、薄々何かおかしいってことに。
だって冷静に考えてみて。あんなお金持ちの多い女子校に何で父親がいない自分が行けてるか疑問に思うのは当たり前でしょ。
しかもお母さんは別に働いてる様子もない。一体どこから金が出てるんだろって考えるのが当然だと思うけど。
さゆりんは聞かれたことない?そういうこと」
「・・・無いんよ」
「じゃあきっと凄い気を使ってるんだと思う。本当は気になって仕方がないんだよ。
まぁ幸いなことに、うちのクラスにはそういうのを指摘する子もいないから負担になったことはないのかもしれないけど。
でもね、思春期に自分の家庭がおかしいって思ったまま過ごすのは絶対いいことじゃないよ。だってのぞみちゃんにとっては、人の当たり前が当たり前じゃないんだから。
お父さんにバレンタインデーのチョコをあげたり、家族そろって外でご飯を食べたり、そういう経験をしたことが無いんだよ?
もしかしたら、のぞみちゃんの人生にそういう欠落が暗い影を落としてるのかもしれない。
いくらさゆりんが一生懸命彼女を可愛がってるからって、それだけじゃ埋められないものだってあるの。
その溝を埋めるには、本当のことを教えてあげるしかないと思うけど。」
「でも、そしたらお父さんに会いたいと思うかもしれないよ」
ひなちまの語気も荒くなってくる。
「だったら会わせてあげればいいのよ。むしろ誘おうよ、彼も。さゆりん連絡先知ってるんでしょ?」
「・・・」
「黙ってたって無駄だよ。さゆりんが彼の家から支援を受けていることは私たちだって知ってる。
ねぇ連絡とってみてよ。」
744: :2014/02/18(火) 21:59:07.70 ID:
何か今日には終わりそうな雰囲気だねえ
746: :2014/02/18(火) 22:14:50.76 ID:
「いくちゃんやめなよ!折角こうやって仲良しに戻れたのに、なんでそんなぶり返すようなこと言うの!」
「だって、ひなちまは気になんないの?あいつが一体どういう気持ちでいるのか!」
生田は再び目に涙を浮かべはじめた。
「そりゃ気にならないことはないけど、でもさゆりんと仲直りできただけで十分じゃない。
わざわざ、過去の嫌な出来事に触れたいとも私は思わないけどね」
ひなちまもかなり感情は高ぶっているようだ。おっとりした外見に似合わずその手は震えている。
「ひなちまに私の気持ちがわかるわけないでしょ!普通に幸せに生きてきたひなちまにさ
私は、私はずっと・・・」
「何それ!私だって乃木坂が無くなってからずっと悲しい気持ちで生きてきたよ。
私にとっても最も輝いてた時期だったんだから!さも自分だけが悲劇のヒロインみたいな口ぶりはやめてよ!」
ひなちまも泣き出しそうだ。
「ねぇ二人ともやめなよぉ。折角楽しい話してたのにさぁ」
まあやが必死に二人をなだめる。
「・・・わかった」
松村が重い口を開いた。
「え?」
「わかったよいくちゃん、確かにいくちゃんの言うとおりやな。
のぞみにはいつか本当のことを話さないといけないと思ってたんや。
その時期がついに来たってことなのかもしれないんやな。
・・・うちが自分の口で本当のこと言うんよ。そしてあの人も誘う。そうして全部清算した方がすっきりするもんな」
「さゆりん・・・」
「だからもう喧嘩するのはしまいにしてや。全部うちが悪いんや・・・」
その後4人は会話も少なくなり、自然と一人一人家路について行った。
次に、我々の視点は娘のぞみの一日を振り返ることとなる。
家を飛び出した彼女、駅では二人の友人が待っていた。
「お待たせ~」
「遅いよまっつん!」
二人とも小麦色に日焼けした、活発そうな女子である。
「ごめんごめん。結構飛ばしてきたんだけど。」
確かに彼女の肌にはうっすらと汗が浮かんでいる。
「まぁいいや。じゃあ行きますか」
そう言いながら、3人は改札をくぐっていく。その後ろスターバックスにはあの三人の後ろ姿が映っていた。
「だって、ひなちまは気になんないの?あいつが一体どういう気持ちでいるのか!」
生田は再び目に涙を浮かべはじめた。
「そりゃ気にならないことはないけど、でもさゆりんと仲直りできただけで十分じゃない。
わざわざ、過去の嫌な出来事に触れたいとも私は思わないけどね」
ひなちまもかなり感情は高ぶっているようだ。おっとりした外見に似合わずその手は震えている。
「ひなちまに私の気持ちがわかるわけないでしょ!普通に幸せに生きてきたひなちまにさ
私は、私はずっと・・・」
「何それ!私だって乃木坂が無くなってからずっと悲しい気持ちで生きてきたよ。
私にとっても最も輝いてた時期だったんだから!さも自分だけが悲劇のヒロインみたいな口ぶりはやめてよ!」
ひなちまも泣き出しそうだ。
「ねぇ二人ともやめなよぉ。折角楽しい話してたのにさぁ」
まあやが必死に二人をなだめる。
「・・・わかった」
松村が重い口を開いた。
「え?」
「わかったよいくちゃん、確かにいくちゃんの言うとおりやな。
のぞみにはいつか本当のことを話さないといけないと思ってたんや。
その時期がついに来たってことなのかもしれないんやな。
・・・うちが自分の口で本当のこと言うんよ。そしてあの人も誘う。そうして全部清算した方がすっきりするもんな」
「さゆりん・・・」
「だからもう喧嘩するのはしまいにしてや。全部うちが悪いんや・・・」
その後4人は会話も少なくなり、自然と一人一人家路について行った。
次に、我々の視点は娘のぞみの一日を振り返ることとなる。
家を飛び出した彼女、駅では二人の友人が待っていた。
「お待たせ~」
「遅いよまっつん!」
二人とも小麦色に日焼けした、活発そうな女子である。
「ごめんごめん。結構飛ばしてきたんだけど。」
確かに彼女の肌にはうっすらと汗が浮かんでいる。
「まぁいいや。じゃあ行きますか」
そう言いながら、3人は改札をくぐっていく。その後ろスターバックスにはあの三人の後ろ姿が映っていた。
750: :2014/02/18(火) 23:17:33.98 ID:
「今日はどこ行くの~?」
のぞみは無邪気な顔で尋ねる。まさか同じ時間、母があんなことになっているとは思ってもいないだろう。
「なんかね、うちの遠い親戚が今度新しくみなとみらいでレストラン始めたんだって。新規開店で安くしてくれるらしいからそこ行ってみようかなって思って。」
髪をポニーテールに束ねた少女が言う。
「良いね!横浜行くの久々!何料理屋さんなの?」
もう一人の少女がはしゃいだ声で聴く。こちらは髪を短く切りそろえている。
「うーん、無国籍料理?なんでも作るんだって。特にデザートが絶品だってママ言ってた。」
「デザート!やった!!!」
のぞみは飛び上がらんばかりに喜ぶ。
「まっつんは本当に甘いものが好きだねぇ」
二人が呆れたように顔を見合わせた。
三人は渋谷から電車を乗り継ぎみなとみらいまで来た。
結構な道のりではあるが、友達で話しているとあっという間に感じるものであろう。
人ごみを抜け、駅から10分ほど歩いたとこにその店はあった。
「ここだよここ」
「"キッチンずっきゅーん!"?変な名前」
その店の看板には、店主と思しき笑顔の小柄な女性が銃を撃つポーズをしているのが写っている。
「なんか、まっつんのお母さんみたいだねこの人w」
「やめてよー、流石のママもここまでは・・・してるかな」
「でもなんか緊張する、結構キャラ濃いよこの人多分」
「大丈夫大丈夫、ママが言うには至って普通の人らしいから。ちょっとスイッチが入るとこんな感じになるらしいけど」
「だと良いけど・・・」
三人は恐る恐る店に入る。
「いらっしゃ~い。来てくれたのぉ」
奥から店主が小走りで出てきた。
人のよさそうな顔をした、40手前ほどの女店主だ。
「初めまして、○○の娘です。この二人は友達です。」
ポニーテールの少女が自己紹介をする。
「待ってたのよぉ。私は秋元真夏。よろしくね」
店主は顔いっぱいの笑顔で答えた。
のぞみは無邪気な顔で尋ねる。まさか同じ時間、母があんなことになっているとは思ってもいないだろう。
「なんかね、うちの遠い親戚が今度新しくみなとみらいでレストラン始めたんだって。新規開店で安くしてくれるらしいからそこ行ってみようかなって思って。」
髪をポニーテールに束ねた少女が言う。
「良いね!横浜行くの久々!何料理屋さんなの?」
もう一人の少女がはしゃいだ声で聴く。こちらは髪を短く切りそろえている。
「うーん、無国籍料理?なんでも作るんだって。特にデザートが絶品だってママ言ってた。」
「デザート!やった!!!」
のぞみは飛び上がらんばかりに喜ぶ。
「まっつんは本当に甘いものが好きだねぇ」
二人が呆れたように顔を見合わせた。
三人は渋谷から電車を乗り継ぎみなとみらいまで来た。
結構な道のりではあるが、友達で話しているとあっという間に感じるものであろう。
人ごみを抜け、駅から10分ほど歩いたとこにその店はあった。
「ここだよここ」
「"キッチンずっきゅーん!"?変な名前」
その店の看板には、店主と思しき笑顔の小柄な女性が銃を撃つポーズをしているのが写っている。
「なんか、まっつんのお母さんみたいだねこの人w」
「やめてよー、流石のママもここまでは・・・してるかな」
「でもなんか緊張する、結構キャラ濃いよこの人多分」
「大丈夫大丈夫、ママが言うには至って普通の人らしいから。ちょっとスイッチが入るとこんな感じになるらしいけど」
「だと良いけど・・・」
三人は恐る恐る店に入る。
「いらっしゃ~い。来てくれたのぉ」
奥から店主が小走りで出てきた。
人のよさそうな顔をした、40手前ほどの女店主だ。
「初めまして、○○の娘です。この二人は友達です。」
ポニーテールの少女が自己紹介をする。
「待ってたのよぉ。私は秋元真夏。よろしくね」
店主は顔いっぱいの笑顔で答えた。
768: :2014/02/19(水) 00:47:17.19 ID:
ここまでの登場人物一覧(2031年9月現在)
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
秋元真夏(38)…横浜にて「キッチンずっきゅ~ん」を経営
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
衛藤美彩(38)…歌手
川後陽菜(33)…深川と同棲中
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
高山一実(37)…カメラマン
永島聖羅(37)…芸人
中田花奈(37)…アイドルヲタクで子持ち。既婚、職業ともに不明
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
深川麻衣(40)…静岡にて美術講師
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
松村沙友理(39)…主人公・専業主婦
松村のぞみ(16)…沙友理の娘・中高一貫校の高校生
秋元真夏(38)…横浜にて「キッチンずっきゅ~ん」を経営
生田絵梨花(34)…のぞみの通う学校の音楽教師
生駒里奈(35)…秋田の知り合いで職業不詳
伊藤寧々(35)…プランナー
伊藤万理華(35)…ファッションデザイナー?
井上小百合(36)…世界的サックス奏者
衛藤美彩(38)…歌手
川後陽菜(33)…深川と同棲中
斉藤優里(38)…白石の付き人
桜井玲香(37)…乃木坂出版の編集者
白石麻衣(39)…女優
高山一実(37)…カメラマン
永島聖羅(37)…芸人
中田花奈(37)…アイドルヲタクで子持ち。既婚、職業ともに不明
中元日芽香(35)…歌手
西野七瀬(37)…世界的絵本作家
橋本奈々未(38)…小説家
畠中清羅(35)…運転手
樋口日奈(33)…京都にてダンス講師・既婚で現姓は坂之上
深川麻衣(40)…静岡にて美術講師
和田まあや(33)…広島にてお好み焼き屋を経営。既婚で現姓不明
789: :2014/02/19(水) 21:46:45.59 ID:
「そんな・・・さゆり・・・さゆりんごパンチ・・・」
「ど、どうしたんですか、秋元さん?」
ポニーテールの少女がおびえた顔で尋ねる。のぞみも思わぬ反応に面食らったようだ、不安そうな表情を浮かべている。
「・・・あなた、松村のぞみさんって言うの?」
秋元の表情は強張っている。
「は、はい」
「そう・・・確かに似てるわ・・・」
「あの、誰にですか?」
「あなた、何もお母さんから聞いてないの?」
「はい・・・」
「そんな・・・」
秋元はその答えを聴いて、黙り込んでしまった。
「一体何なんですか?私のお母さんがどうしたって言うんですか?」
のぞみが苛々したように問い詰める。
二人の友人も固唾を飲んでその状況を見守っている。
「・・・さゆりんが何も言ってないなら、私が何かを話すべきではないと思う」
ようやく秋元は重い口を開いたが、しかしその後また黙り続ける。
「さゆりん?母のことですか?なんで秋元さん母のこと知ってるんですか、しかもそんな親しげに。ねぇ黙ってないで答えてくださいよ。
一体母は何者なんですか?私ずっとおかしいって思ってたんです、父親の事は何も話してくれないし、なんでママ仕事もしてないのに私をいい学校入れられたんだろって。
毎日お金には困ってるみたいなのに、私にそんなことする余裕どこにあるんだろって。
でも、なんか怖くて聞けなかった、聞いたらこの幸せな生活が一気に崩れちゃうような気がした。だから今まで黙ってきたんです。
やっぱり母の過去には何かあるんですか?ねぇ教えてください!あんだけ思わせぶりな態度とっておいて黙っちゃうなんて、それはないですよ!」
のぞみの語気はだんだん荒くなる。
黙って聞いていた秋元だったが、暫くすると何かを決心したように口を開いた。
「確かに、あんなリアクションしたらのぞみちゃんが気になっちゃうのも仕方ないわね・・・
ごめんなさい、私からすべてのことを話すことは出来ないけど、でも大事なことだけは教えてあげようと思います。
あのね、落ち着いて聴いてね・・・」
秋元は深呼吸をした。のぞみは目をそらさない。
「のぞみちゃん、あなたのお母さんも、私やいくちゃんと同じ、元乃木坂46のメンバーなの」
「え・・・どういうこと・・・」
思わぬ答えにのぞみは凍りつく。友人二人も目を見合わせた。
「急にこんなこと言われても信じられないかもしれないけど、でもねそれは本当のことなの。
お母さん、いや松村沙友理は間違いなく。乃木坂46のメンバーだった。しかも凄い人気メンバーだったのよ。
ちょっと待ってて、今見せるものがあるから」
そう言うと、秋元は店の奥へと引っ込んだ。
残された三人はただ茫然としている。
「嘘・・・」
のぞみが呟いた。
「ど、どうしたんですか、秋元さん?」
ポニーテールの少女がおびえた顔で尋ねる。のぞみも思わぬ反応に面食らったようだ、不安そうな表情を浮かべている。
「・・・あなた、松村のぞみさんって言うの?」
秋元の表情は強張っている。
「は、はい」
「そう・・・確かに似てるわ・・・」
「あの、誰にですか?」
「あなた、何もお母さんから聞いてないの?」
「はい・・・」
「そんな・・・」
秋元はその答えを聴いて、黙り込んでしまった。
「一体何なんですか?私のお母さんがどうしたって言うんですか?」
のぞみが苛々したように問い詰める。
二人の友人も固唾を飲んでその状況を見守っている。
「・・・さゆりんが何も言ってないなら、私が何かを話すべきではないと思う」
ようやく秋元は重い口を開いたが、しかしその後また黙り続ける。
「さゆりん?母のことですか?なんで秋元さん母のこと知ってるんですか、しかもそんな親しげに。ねぇ黙ってないで答えてくださいよ。
一体母は何者なんですか?私ずっとおかしいって思ってたんです、父親の事は何も話してくれないし、なんでママ仕事もしてないのに私をいい学校入れられたんだろって。
毎日お金には困ってるみたいなのに、私にそんなことする余裕どこにあるんだろって。
でも、なんか怖くて聞けなかった、聞いたらこの幸せな生活が一気に崩れちゃうような気がした。だから今まで黙ってきたんです。
やっぱり母の過去には何かあるんですか?ねぇ教えてください!あんだけ思わせぶりな態度とっておいて黙っちゃうなんて、それはないですよ!」
のぞみの語気はだんだん荒くなる。
黙って聞いていた秋元だったが、暫くすると何かを決心したように口を開いた。
「確かに、あんなリアクションしたらのぞみちゃんが気になっちゃうのも仕方ないわね・・・
ごめんなさい、私からすべてのことを話すことは出来ないけど、でも大事なことだけは教えてあげようと思います。
あのね、落ち着いて聴いてね・・・」
秋元は深呼吸をした。のぞみは目をそらさない。
「のぞみちゃん、あなたのお母さんも、私やいくちゃんと同じ、元乃木坂46のメンバーなの」
「え・・・どういうこと・・・」
思わぬ答えにのぞみは凍りつく。友人二人も目を見合わせた。
「急にこんなこと言われても信じられないかもしれないけど、でもねそれは本当のことなの。
お母さん、いや松村沙友理は間違いなく。乃木坂46のメンバーだった。しかも凄い人気メンバーだったのよ。
ちょっと待ってて、今見せるものがあるから」
そう言うと、秋元は店の奥へと引っ込んだ。
残された三人はただ茫然としている。
「嘘・・・」
のぞみが呟いた。
790: :2014/02/19(水) 21:49:31.42 ID:
キターっ!!
791: :2014/02/19(水) 22:05:43.71 ID:
つ、遂にクライマックスか(`・ω・´)
793: :2014/02/19(水) 22:36:26.00 ID:
秋元が戻ってきた。手にはタブレットが握られている。
「ちょっと待ってね・・・ほら、この動画見てみて。」
画面には蒲団の上に寝そべった何人かの少女がいる。
その中には我々が見たことある顔も何人か混じっていた。
「これ、生田先生だ、それにこの人女優の白石麻衣・・・」
ショートカットの少女が気づく。
「こっちにいるのは絵本作家の西野さん・・・」
ポニーテールの少女も続く。
「これ、ママだ・・・」
画面には、一人の少女が抜かれている。
髪が一際長いその少女は、カメラに向かって良く見慣れた動きをしている。
『じゃあみんなにー気合いれちゃうぞーーさゆりんごパーンチ!!』
『痛ーい』『痛い』『痛ーい』
『今年で20歳でーす』
間違いなくのぞみの母親だ。
「どう、これでわかった?のぞみちゃんのお母さんでしょ?
さゆりん、この頃本当に可愛かったんだから。人気も凄いあったし、私たちからも憧れの的だったのよ」
のぞみはどうしていいのかわからないのだろう、混乱で体が震えている。
秋元がその前に水をそっと置いた。
のぞみはそれを一気に飲み干すと、落ち着いたのか喋りだした。
「こんなことママは一言も教えてくれなかった・・・」
「中々話すタイミングが無かったのよ。」
「そんな、隠す必要も無かったのに・・・」
暫く4人とも黙っていたが、場を和ませようと友人達が喋りだした。
「で、でも良かったじゃん。お母さんがアイドルなんて羨ましいよ」
「そうそう!まっつんってだから可愛いと思ったんだよね。いやー凄いなー」
しかしのぞみは浮かない顔をしている。
「あの、一つ聴いて良いですか?」
「何?」
「母は一体いつまで乃木坂46に所属していたんでしょうか?」
「・・・さゆりんは最後までいたわよ、人気メンバーだったんだから当たり前じゃない」
秋元は意味ありげに答える。
するとのぞみは何かに気付いたようだ、見る見るうちにその顔は青ざめていく。
「私、生田先生が乃木坂46だって聞いてから一回調べたことがあるんです。
その時wikipediaに書いてあったのは、乃木坂は結成から4年足らず、2015年に解散したってことでした。
・・・それって私が生まれた年なんです。しかも私は10月生まれ・・・ということは妊娠したのは2014年の12月
母は、母は乃木坂在籍中に私を身籠ったってことなんです!」
「ちょっと待ってね・・・ほら、この動画見てみて。」
画面には蒲団の上に寝そべった何人かの少女がいる。
その中には我々が見たことある顔も何人か混じっていた。
「これ、生田先生だ、それにこの人女優の白石麻衣・・・」
ショートカットの少女が気づく。
「こっちにいるのは絵本作家の西野さん・・・」
ポニーテールの少女も続く。
「これ、ママだ・・・」
画面には、一人の少女が抜かれている。
髪が一際長いその少女は、カメラに向かって良く見慣れた動きをしている。
『じゃあみんなにー気合いれちゃうぞーーさゆりんごパーンチ!!』
『痛ーい』『痛い』『痛ーい』
『今年で20歳でーす』
間違いなくのぞみの母親だ。
「どう、これでわかった?のぞみちゃんのお母さんでしょ?
さゆりん、この頃本当に可愛かったんだから。人気も凄いあったし、私たちからも憧れの的だったのよ」
のぞみはどうしていいのかわからないのだろう、混乱で体が震えている。
秋元がその前に水をそっと置いた。
のぞみはそれを一気に飲み干すと、落ち着いたのか喋りだした。
「こんなことママは一言も教えてくれなかった・・・」
「中々話すタイミングが無かったのよ。」
「そんな、隠す必要も無かったのに・・・」
暫く4人とも黙っていたが、場を和ませようと友人達が喋りだした。
「で、でも良かったじゃん。お母さんがアイドルなんて羨ましいよ」
「そうそう!まっつんってだから可愛いと思ったんだよね。いやー凄いなー」
しかしのぞみは浮かない顔をしている。
「あの、一つ聴いて良いですか?」
「何?」
「母は一体いつまで乃木坂46に所属していたんでしょうか?」
「・・・さゆりんは最後までいたわよ、人気メンバーだったんだから当たり前じゃない」
秋元は意味ありげに答える。
するとのぞみは何かに気付いたようだ、見る見るうちにその顔は青ざめていく。
「私、生田先生が乃木坂46だって聞いてから一回調べたことがあるんです。
その時wikipediaに書いてあったのは、乃木坂は結成から4年足らず、2015年に解散したってことでした。
・・・それって私が生まれた年なんです。しかも私は10月生まれ・・・ということは妊娠したのは2014年の12月
母は、母は乃木坂在籍中に私を身籠ったってことなんです!」
808: :2014/02/19(水) 23:18:43.48 ID:
「母がこのことをずっと黙ってた理由が今わかりました・・・」
そう話すと、のぞみは机につっぷして泣き出した。
「のぞみちゃん・・・」
3人は心配そうにその姿を見守る。
「秋元さん・・・知ってたんですよね?このこと」
「それは・・・」
「誤魔化さないでください!知ってたから、さっきあんなに私を見て驚いたんでしょ!
秋元さん、もしかして私の父親が誰かも知ってるんじゃないですか?」
「・・・」
「やっぱり知ってるんだ・・・誰なんですか?ねぇ教えてください!!秋元さん!!!」
のぞみは秋元に掴みかからんばかりである。あわてて二人がそれを抑えた。
「離してよ!!教えてってば!ねぇ、一体私は誰の子供なの!!!」
「・・・ごめんなさい」
秋元は涙を流している。
「ごめんなさい、私の口からはそれを言うことは出来ない・・・」
「なんで!!ここまで話しといてそれはないでしょ!!!!」
「ごめんね、のぞみちゃん。私があんなことに気付かなければ良かったのに・・・」
そうこぼすと、秋元は号泣しはじめた。
「もう帰って・・・お金はいらないから・・・」
「何よそれ!!ねぇ!!誰なの!!!」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
二人の泣き声が響き渡る。
「のぞみ、もう帰ろう」
「そうだよ、秋元さんだってもうこれ以上話せないよ」
二人がのぞみを諌める。
「嫌!私は本当の事が知りたいの!」
「のぞみ!お母さんに聞きなよ!!全部お母さんが知ってるんだから!!」
ショートカットの少女が強い語気で抑え込む。
「教えてくれるかわからないでしょ!」
「教えてくれるよ!のぞみが本当に真実を知りたいなら、お母さんは間違いなく教えてくれるよ!」
「何でわかるのよ!!」
「わかるよ!!私昔のぞみお母さんにあった時わかったよ。あの人はうちのママなんかとは違って、本当に優しくて、良い人だよ!
人の痛みをそのまま自分の痛みに思えるような、本物の優しさを持った人だよ。
そんな風に何かを隠したりするような人じゃない!きっと何かわけがあるんだよ!
真剣に話せば絶対教えてくれるよ!
ねぇ、だからお母さんに話を聴こう?もし一人で不安だったら私たちもついて行ってあげるからさ
秋元さん、これ以上追いつめたら可哀想だよ」
のぞみは暫く黙った後、応える。
「わかった・・・ごめんなさい秋元さん。興奮しちゃって。母に直接聴いてみることにします」
秋元も顔を上げる。
「それが良いわ。ごめんねのぞみちゃん」
「いいえ、少しでも真実が知れて良かったです。」
三人は店を出た。帰りの電車は沈黙に包まれていた。
そう話すと、のぞみは机につっぷして泣き出した。
「のぞみちゃん・・・」
3人は心配そうにその姿を見守る。
「秋元さん・・・知ってたんですよね?このこと」
「それは・・・」
「誤魔化さないでください!知ってたから、さっきあんなに私を見て驚いたんでしょ!
秋元さん、もしかして私の父親が誰かも知ってるんじゃないですか?」
「・・・」
「やっぱり知ってるんだ・・・誰なんですか?ねぇ教えてください!!秋元さん!!!」
のぞみは秋元に掴みかからんばかりである。あわてて二人がそれを抑えた。
「離してよ!!教えてってば!ねぇ、一体私は誰の子供なの!!!」
「・・・ごめんなさい」
秋元は涙を流している。
「ごめんなさい、私の口からはそれを言うことは出来ない・・・」
「なんで!!ここまで話しといてそれはないでしょ!!!!」
「ごめんね、のぞみちゃん。私があんなことに気付かなければ良かったのに・・・」
そうこぼすと、秋元は号泣しはじめた。
「もう帰って・・・お金はいらないから・・・」
「何よそれ!!ねぇ!!誰なの!!!」
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
二人の泣き声が響き渡る。
「のぞみ、もう帰ろう」
「そうだよ、秋元さんだってもうこれ以上話せないよ」
二人がのぞみを諌める。
「嫌!私は本当の事が知りたいの!」
「のぞみ!お母さんに聞きなよ!!全部お母さんが知ってるんだから!!」
ショートカットの少女が強い語気で抑え込む。
「教えてくれるかわからないでしょ!」
「教えてくれるよ!のぞみが本当に真実を知りたいなら、お母さんは間違いなく教えてくれるよ!」
「何でわかるのよ!!」
「わかるよ!!私昔のぞみお母さんにあった時わかったよ。あの人はうちのママなんかとは違って、本当に優しくて、良い人だよ!
人の痛みをそのまま自分の痛みに思えるような、本物の優しさを持った人だよ。
そんな風に何かを隠したりするような人じゃない!きっと何かわけがあるんだよ!
真剣に話せば絶対教えてくれるよ!
ねぇ、だからお母さんに話を聴こう?もし一人で不安だったら私たちもついて行ってあげるからさ
秋元さん、これ以上追いつめたら可哀想だよ」
のぞみは暫く黙った後、応える。
「わかった・・・ごめんなさい秋元さん。興奮しちゃって。母に直接聴いてみることにします」
秋元も顔を上げる。
「それが良いわ。ごめんねのぞみちゃん」
「いいえ、少しでも真実が知れて良かったです。」
三人は店を出た。帰りの電車は沈黙に包まれていた。
809: :2014/02/19(水) 23:23:09.13 ID:
秋元が第一発見者かぁ!
814: :2014/02/19(水) 23:46:01.69 ID:
地元の駅に戻ってきた三人。その顔は疲れ切っている。
「本当に一人で大丈夫?」
ポニーテールの少女が心配そうにのぞみの顔を覗き込む。
「うん、やっぱりこういう話は一人で聞きたいからさ」
のぞみは笑顔でそれに応える。
「そっか、それが良いよ。頑張って」
「うん、私たちは何があってものぞみの友達だからさ」
「ありがとう・・・ごめんね今日は騒いじゃって」
「ううん、全然大丈夫。じゃあまた明日ね」
「うん・・・」
彼女たちはそれぞれの家路につく。
我々はいったんここで静岡へと向かうことにする。
暗い夜道を突き進むタクシー、その中には玲香とななみんがいた。
「いよいよ万理華を追いつめたねw」
「ちょっとななみん!言い方が悪いよ」
「でも、ここまで探し回らせたんだから、その責任はとってもらわなきゃねwしかもここ静岡だよ」
「私たちが勝手に探し回っただけなんだから、そんなこと言ったら万理華かわいそうでしょ」
「いーのいーの、あんな雪だるまに気を使うことないってw」
「もぉ・・・」
「お、見えてきましたよーあれがまいまいのお家だね!」
道の前方に大きな日本家屋が立っている。その前に二人を降ろすと、タクシーは闇の中へと消えて行った。
「さて、どうしましょうか」
「どうしましょうかって、中に入るしかないでしょ」
「うーん、なんか緊張してきたな」
「ちょっとななみん、さっきまでの威勢はどうしたの?」
「いや、こう深夜にこういう建物を目の前にすると、何かこう金田一の世界観というか不気味で」
確かに、夜の闇にまぎれたその建物は、どこか禍々しい気配を漂わせている。
「何言ってんのよ、そういうこと言われると私まで怖くなってきたじゃない・・・」
二人は暫く玄関の前でたたずんでいた。
その時、扉が開き中から元気よく女が飛び出してきた。
「やっぱり二人だ!久しぶり!!!」
川後である。
二人は同時にのけぞる。
「陽菜ちゃん!?何でいるの??」
ななみんが心底驚いた顔で尋ねる。
「なんでって、私今まいまいと一緒に暮らしてるんだよ!!」
「え、そうなの!夢が叶ったじゃん!」
桜井が冷やかす。
「やだーもう。まぁ毎日しあわせだよ。さぁ入って入って!!」
二人は促されるように中へと入って行く。
茶の間にはまいまい、万理華が囲炉裏の傍でくつろいでいた。
「本当に一人で大丈夫?」
ポニーテールの少女が心配そうにのぞみの顔を覗き込む。
「うん、やっぱりこういう話は一人で聞きたいからさ」
のぞみは笑顔でそれに応える。
「そっか、それが良いよ。頑張って」
「うん、私たちは何があってものぞみの友達だからさ」
「ありがとう・・・ごめんね今日は騒いじゃって」
「ううん、全然大丈夫。じゃあまた明日ね」
「うん・・・」
彼女たちはそれぞれの家路につく。
我々はいったんここで静岡へと向かうことにする。
暗い夜道を突き進むタクシー、その中には玲香とななみんがいた。
「いよいよ万理華を追いつめたねw」
「ちょっとななみん!言い方が悪いよ」
「でも、ここまで探し回らせたんだから、その責任はとってもらわなきゃねwしかもここ静岡だよ」
「私たちが勝手に探し回っただけなんだから、そんなこと言ったら万理華かわいそうでしょ」
「いーのいーの、あんな雪だるまに気を使うことないってw」
「もぉ・・・」
「お、見えてきましたよーあれがまいまいのお家だね!」
道の前方に大きな日本家屋が立っている。その前に二人を降ろすと、タクシーは闇の中へと消えて行った。
「さて、どうしましょうか」
「どうしましょうかって、中に入るしかないでしょ」
「うーん、なんか緊張してきたな」
「ちょっとななみん、さっきまでの威勢はどうしたの?」
「いや、こう深夜にこういう建物を目の前にすると、何かこう金田一の世界観というか不気味で」
確かに、夜の闇にまぎれたその建物は、どこか禍々しい気配を漂わせている。
「何言ってんのよ、そういうこと言われると私まで怖くなってきたじゃない・・・」
二人は暫く玄関の前でたたずんでいた。
その時、扉が開き中から元気よく女が飛び出してきた。
「やっぱり二人だ!久しぶり!!!」
川後である。
二人は同時にのけぞる。
「陽菜ちゃん!?何でいるの??」
ななみんが心底驚いた顔で尋ねる。
「なんでって、私今まいまいと一緒に暮らしてるんだよ!!」
「え、そうなの!夢が叶ったじゃん!」
桜井が冷やかす。
「やだーもう。まぁ毎日しあわせだよ。さぁ入って入って!!」
二人は促されるように中へと入って行く。
茶の間にはまいまい、万理華が囲炉裏の傍でくつろいでいた。
823: :2014/02/20(木) 00:23:25.70 ID:
「うわ~懐かしい顔ぶれ」
万理華が皮肉そうにそう叫んだ。
「こら万理華、言い方が良くないよ。久しぶりね二人とも」
まいまいは心底懐かしそうだ。
「久しぶり~~、全然変わって無いねまいまい!」
ななみんが感嘆したように声をあげた。
「ホントだ。あの頃と全く一緒!」
桜井がそれに続く。川後はその後ろで誇らしげな顔で立っている。
「そんなことないよー、私もう40歳だよ」
まいまいは恥ずかしそうに俯いた。
「いやいや、立派なもんだよ!お、万理華は相変らず丸いねぇw」
「ちょっと、16年ぶりにあってそれはないでしょ!」
「そうだよななみん!万理華久しぶり、万理華も変わって無いね」
「玲香~嬉しい~~~」
万理華は子供のように無邪気に笑う。
「でもこんな風に一気に元乃木坂が揃うなんてね、ねぇ!そういえば凄い偶然なんだけどさっきさゆりんから電話もあったんだよ!」
「え、何だって?」
玲香が素っ頓狂な声をあげる。
「なんかね、12月20日に国際フォーラムでライブやるから見に来てって。知ってる乃木坂の子達誘ってって言ってた!」
「マジで!?3人とも行くの?」
「うん、さっき万理華がかなりんに電話かけてかなりんも行くって言ってた。みさみさも誘うって」
「そうなんだ、じゃあうちらも行こうよ。玲香」
「そうだね、なぁちゃんも誘ってみよう」
それを聞いた川後が話に割り込んでくる。
「なぁちゃん会いたい!今や世界のなぁちゃんだもんね!」
まいまいもそれに乗る。
「しかもそれを支えてるのは、玲香とななみん、誇らしいな元乃木坂として」
「いやいやwそう、今日はそのなぁちゃん関係の話で万理華に話が合ってここまで来たの」
ななみんの顔つきが一気にビジネスマンのそれとなる。
「え・・・何?」
万理華は不安そうにななみんを見上げた。
万理華が皮肉そうにそう叫んだ。
「こら万理華、言い方が良くないよ。久しぶりね二人とも」
まいまいは心底懐かしそうだ。
「久しぶり~~、全然変わって無いねまいまい!」
ななみんが感嘆したように声をあげた。
「ホントだ。あの頃と全く一緒!」
桜井がそれに続く。川後はその後ろで誇らしげな顔で立っている。
「そんなことないよー、私もう40歳だよ」
まいまいは恥ずかしそうに俯いた。
「いやいや、立派なもんだよ!お、万理華は相変らず丸いねぇw」
「ちょっと、16年ぶりにあってそれはないでしょ!」
「そうだよななみん!万理華久しぶり、万理華も変わって無いね」
「玲香~嬉しい~~~」
万理華は子供のように無邪気に笑う。
「でもこんな風に一気に元乃木坂が揃うなんてね、ねぇ!そういえば凄い偶然なんだけどさっきさゆりんから電話もあったんだよ!」
「え、何だって?」
玲香が素っ頓狂な声をあげる。
「なんかね、12月20日に国際フォーラムでライブやるから見に来てって。知ってる乃木坂の子達誘ってって言ってた!」
「マジで!?3人とも行くの?」
「うん、さっき万理華がかなりんに電話かけてかなりんも行くって言ってた。みさみさも誘うって」
「そうなんだ、じゃあうちらも行こうよ。玲香」
「そうだね、なぁちゃんも誘ってみよう」
それを聞いた川後が話に割り込んでくる。
「なぁちゃん会いたい!今や世界のなぁちゃんだもんね!」
まいまいもそれに乗る。
「しかもそれを支えてるのは、玲香とななみん、誇らしいな元乃木坂として」
「いやいやwそう、今日はそのなぁちゃん関係の話で万理華に話が合ってここまで来たの」
ななみんの顔つきが一気にビジネスマンのそれとなる。
「え・・・何?」
万理華は不安そうにななみんを見上げた。
827: :2014/02/20(木) 00:45:23.65 ID:
今日はまだ来るのかな?
気になるが寝なきゃいけないんだよな
気になるが寝なきゃいけないんだよな
828: :2014/02/20(木) 00:54:30.76 ID:
「みんな知ってると思うけど、なぁちゃんのどいやさん、今爆発的に人気あるの。
子供だけじゃなくて大人も結構ハマってて、何より10代の女の子に凄いウケてるのね。
で、10代の女の子と言えばー?そうMARIKKAでしょ。
そしてその二つは元同じアイドルグループ所属。こんなの活かさない手が無いと思わない?
だから、MARIKKAとどいやさんでコラボTシャツでも出そうと思うわけ。
大ヒット間違いなしだね。今から夢がめっちゃ広がるねw」
ななみんは笑いを抑えられない、といった感じで口元を抑える。
しかし万理華の表情は暗い。
「・・・そういうの私が考えることじゃないから。寧々に全部任せてあるから、寧々に頼んで」
「いや、それがさー寧々のやつなんか知らんけど乃木坂なんか好きじゃない、なんて言っちゃってさ協力してくれなかったんだよね
だからもう万理華に直接交渉しちゃおうってことになって、鉄は熱いうちに打てって言うでしょ?急いでここまでやってきたってわけ!ね、玲香?」
「うん、高円寺に住んでるっていう僅かな情報だけで頑張って探し回ったんだから。
そうそう、その途中で花奈とみさみさに会ったりしてさ。それでここの事教えてもらったんだよね。
なんか偶然にしては凄くない?こんなに乃木坂のメンバー同士が皆関係を持つようになるなんて。神様のお導きかもよ」
桜井は胸の前で十字を切る。クリスチャンのようだ。
「・・・寧々が断ったなら、私はその話に乗れないよ」
その答えを聴いて、ななみんの顔が曇る。
「なんで、良いじゃん寧々のことなんか。所詮プランナーでしょ。デザイン作ってるのは万理華なんだからさ、好きにしちゃえばいいんだって」
「違うの・・・」
万理華は消え入りそうな声でつぶやく。
「え?」
「私はもうデザイナーなんかじゃないの・・・」
「・・・どういうこと?」
そこにいた全員がいぶかしげな顔をした。
「だから、私はもうデザイナーじゃないの」
「いやいやw意味がわからないよ。じゃあ一体誰がMARIKKAの服をデザインしてるわけ?」
「それは、寧々が雇ってきた優秀なスタッフ達、私はただ適当な絵を寧々に送るだけ。
そうすると、それを彼らが素晴らしいデザインに変えてくれるの」
「どういうこと、じゃあ万理華はもう全く服のデザインはしてないわけ?」
桜井が尋ねる
「今はそう、送ってる絵なんて全く洋服なんか関係ない。昔ブログに書いてたみたいな抽象画。
寧々はそれが彼らのインスピレーションを引き出すんだ、って言ってたけど。どうだか。」
「何それ」
ななみんの表情にもう先ほどまでの余裕はない
子供だけじゃなくて大人も結構ハマってて、何より10代の女の子に凄いウケてるのね。
で、10代の女の子と言えばー?そうMARIKKAでしょ。
そしてその二つは元同じアイドルグループ所属。こんなの活かさない手が無いと思わない?
だから、MARIKKAとどいやさんでコラボTシャツでも出そうと思うわけ。
大ヒット間違いなしだね。今から夢がめっちゃ広がるねw」
ななみんは笑いを抑えられない、といった感じで口元を抑える。
しかし万理華の表情は暗い。
「・・・そういうの私が考えることじゃないから。寧々に全部任せてあるから、寧々に頼んで」
「いや、それがさー寧々のやつなんか知らんけど乃木坂なんか好きじゃない、なんて言っちゃってさ協力してくれなかったんだよね
だからもう万理華に直接交渉しちゃおうってことになって、鉄は熱いうちに打てって言うでしょ?急いでここまでやってきたってわけ!ね、玲香?」
「うん、高円寺に住んでるっていう僅かな情報だけで頑張って探し回ったんだから。
そうそう、その途中で花奈とみさみさに会ったりしてさ。それでここの事教えてもらったんだよね。
なんか偶然にしては凄くない?こんなに乃木坂のメンバー同士が皆関係を持つようになるなんて。神様のお導きかもよ」
桜井は胸の前で十字を切る。クリスチャンのようだ。
「・・・寧々が断ったなら、私はその話に乗れないよ」
その答えを聴いて、ななみんの顔が曇る。
「なんで、良いじゃん寧々のことなんか。所詮プランナーでしょ。デザイン作ってるのは万理華なんだからさ、好きにしちゃえばいいんだって」
「違うの・・・」
万理華は消え入りそうな声でつぶやく。
「え?」
「私はもうデザイナーなんかじゃないの・・・」
「・・・どういうこと?」
そこにいた全員がいぶかしげな顔をした。
「だから、私はもうデザイナーじゃないの」
「いやいやw意味がわからないよ。じゃあ一体誰がMARIKKAの服をデザインしてるわけ?」
「それは、寧々が雇ってきた優秀なスタッフ達、私はただ適当な絵を寧々に送るだけ。
そうすると、それを彼らが素晴らしいデザインに変えてくれるの」
「どういうこと、じゃあ万理華はもう全く服のデザインはしてないわけ?」
桜井が尋ねる
「今はそう、送ってる絵なんて全く洋服なんか関係ない。昔ブログに書いてたみたいな抽象画。
寧々はそれが彼らのインスピレーションを引き出すんだ、って言ってたけど。どうだか。」
「何それ」
ななみんの表情にもう先ほどまでの余裕はない
854: :2014/02/20(木) 17:56:26.40 ID:
これまでの【乃木坂】幸福のさゆりんご母娘【妄想】は…
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触。
そこに樋口日奈、和田まあやの2人も加わりお互いが16年間溜め込んだ本音をぶつけ合う。
そして長い時を経て開いていた距離を縮めていく。
一方、高円寺付近で万理華を探す桜井と橋本。衛藤や中田と再会を経てついに二人は万理華が静岡の深川のところにいるのを突き止める。
二人は静岡に向かいついに万理華と再会する。しかし二人は万理華からMARIKKAブランドのデザインはプランナーの伊藤寧々が雇った影武者がやっていた真実を知る。
また、友人と横浜のレストランに行ったのぞみは店主の秋元真夏と出会う。
他愛もない会話からのぞみは母が16年間隠してきた真実を知らされることになる。そして、浮かぶひとつの疑問。父は誰なのか。
のぞみは真夏に迫るもついにその真実を知ることは出来なかった。
隠された真実が白日になった時、果たして彼女たちはどう向き合うのか?そしてのぞみの父は誰なのか?そして2015年に何があったのか?
そして、物語はタイトル通り幸福なフィナーレとなるのか?
乞うご期待
時は2031年。大勢の人間が行きかう渋谷の街を歩く松村沙友理、のぞみはどこにでもいるような母娘。
しかし母沙友理はひとつ娘に隠していることがある。それは自分がかつて「乃木坂46」というアイドルグループの一員であったことだ。
乃木坂46はのぞみが産まれる前の17年前に人気絶頂の最中に解散し、その存在や歴史は完全に消し去られた。
そしてメンバーはそれぞれ違う人生を歩み始める。
高校生になったのぞみのクラスに生田という教師が担任になったところで物語が動き出す。
友人から聞いた乃木坂46の存在。食卓でその話を他愛もなくしたところ母沙友理の様子が一変する。
一方で沙友理のことを知った生田はかつての仲間に連絡を取りついに接触。
そこに樋口日奈、和田まあやの2人も加わりお互いが16年間溜め込んだ本音をぶつけ合う。
そして長い時を経て開いていた距離を縮めていく。
一方、高円寺付近で万理華を探す桜井と橋本。衛藤や中田と再会を経てついに二人は万理華が静岡の深川のところにいるのを突き止める。
二人は静岡に向かいついに万理華と再会する。しかし二人は万理華からMARIKKAブランドのデザインはプランナーの伊藤寧々が雇った影武者がやっていた真実を知る。
また、友人と横浜のレストランに行ったのぞみは店主の秋元真夏と出会う。
他愛もない会話からのぞみは母が16年間隠してきた真実を知らされることになる。そして、浮かぶひとつの疑問。父は誰なのか。
のぞみは真夏に迫るもついにその真実を知ることは出来なかった。
隠された真実が白日になった時、果たして彼女たちはどう向き合うのか?そしてのぞみの父は誰なのか?そして2015年に何があったのか?
そして、物語はタイトル通り幸福なフィナーレとなるのか?
乞うご期待
865: :2014/02/20(木) 23:17:47.31 ID:
「私だって、最初からそんなことしてたわけじゃない。
最初、お母さんと一緒にショップ始めた時は、一生懸命自分で作ってた。
何も余計なこと考えずデザインのことだけ考えてた。小さなショップだったけど、それなりにお客さんはついてくれて、みんな私の服を褒めてくれた。
あの頃は本当に幸せだった。でもね、お母さんが倒れちゃってもうお店に立てないってなった時から何かがおかしくなった。
全く描けなくなっちゃったの。
一日中パソコンの前に座っても、何も浮かばない。そんな日々が続いた。
今までのデザインを焼き増しして何とか新作は出してたけど、そんなの評価されるわけもなく客足はどんどん遠のいて行った。
気づけば、一日に2,3人しか来なくなってた。
でもお店を潰したくなかったから、色んなとこから借金してなんとか保っている状態が続いてたの。
でも、日々借金獲りがやってくるようになって、ますますお客さんはこなくなった。
周りには誰も相談に乗ってくれる人はいなかったし、そんな風に毎日を過ごしていると、精神はボロボロになっていって、気づけば私は知らない街をさまよってた。
そこで寧々に声をかけられたの。一目見て寧々だってわかった。何も変わって無かったから。
私の様子がおかしいのに気付いたのか、寧々自分の家へ招待してくれて、そこで話をずっと聞いてくれた。
久々にじっくり誰かと話せて、私気づいたらボロボロに泣いてた。
寧々はそんな私をじっと抱きしめてくれて、『大丈夫だよ』って言ってくれた。
本当にうれしかったよ・・・」
万理華は吐き出すように一気に喋りきった。
「感動的な再会は良いけど、なんでそこから寧々の操り人形みたいになったのよ」
ななみんが苛々した口調で問い詰める。
「それはね、私の話を一通り聞いてた寧々が提案してくれたの。
『万理華せっかくのお店潰したくないでしょ?だったら私がなんとかしてあげる』
って。その頃は藁にもすがるような気持だったから、それを聞いた時は天にも昇る気持ちだった。
『万理華は芸術家なんだから、些末な経営のあれこれまでやる必要はないんだよ。私が全部そういう雑用はやってあげるから、万理華は自分の作品に集中して』
寧々はこう言って、私のショップの経理を担当するようになった。
しかも、大量に合った借金は彼女が返してくれたの。
『良いって良いって、私たち友達でしょ?万理華の痛みは私の痛み。そんな嫌なものはさっさと返すに限るよ』
今思うとあの言葉もどこまで信じていいかわからないけどね。」
最初、お母さんと一緒にショップ始めた時は、一生懸命自分で作ってた。
何も余計なこと考えずデザインのことだけ考えてた。小さなショップだったけど、それなりにお客さんはついてくれて、みんな私の服を褒めてくれた。
あの頃は本当に幸せだった。でもね、お母さんが倒れちゃってもうお店に立てないってなった時から何かがおかしくなった。
全く描けなくなっちゃったの。
一日中パソコンの前に座っても、何も浮かばない。そんな日々が続いた。
今までのデザインを焼き増しして何とか新作は出してたけど、そんなの評価されるわけもなく客足はどんどん遠のいて行った。
気づけば、一日に2,3人しか来なくなってた。
でもお店を潰したくなかったから、色んなとこから借金してなんとか保っている状態が続いてたの。
でも、日々借金獲りがやってくるようになって、ますますお客さんはこなくなった。
周りには誰も相談に乗ってくれる人はいなかったし、そんな風に毎日を過ごしていると、精神はボロボロになっていって、気づけば私は知らない街をさまよってた。
そこで寧々に声をかけられたの。一目見て寧々だってわかった。何も変わって無かったから。
私の様子がおかしいのに気付いたのか、寧々自分の家へ招待してくれて、そこで話をずっと聞いてくれた。
久々にじっくり誰かと話せて、私気づいたらボロボロに泣いてた。
寧々はそんな私をじっと抱きしめてくれて、『大丈夫だよ』って言ってくれた。
本当にうれしかったよ・・・」
万理華は吐き出すように一気に喋りきった。
「感動的な再会は良いけど、なんでそこから寧々の操り人形みたいになったのよ」
ななみんが苛々した口調で問い詰める。
「それはね、私の話を一通り聞いてた寧々が提案してくれたの。
『万理華せっかくのお店潰したくないでしょ?だったら私がなんとかしてあげる』
って。その頃は藁にもすがるような気持だったから、それを聞いた時は天にも昇る気持ちだった。
『万理華は芸術家なんだから、些末な経営のあれこれまでやる必要はないんだよ。私が全部そういう雑用はやってあげるから、万理華は自分の作品に集中して』
寧々はこう言って、私のショップの経理を担当するようになった。
しかも、大量に合った借金は彼女が返してくれたの。
『良いって良いって、私たち友達でしょ?万理華の痛みは私の痛み。そんな嫌なものはさっさと返すに限るよ』
今思うとあの言葉もどこまで信じていいかわからないけどね。」
867: :2014/02/20(木) 23:47:01.36 ID:
「ちょっと待って。何で寧々はそんな金持ってたわけ?」
桜井も割って入る。
「その時は、結婚用に溜めてた資金があるなんて言ってた。
彼女、乃木坂解散と同時にスタントマンとして働いてたから、結構貯金はあったみたい。
でも、後日実は半分くらい別のところから借金して返したんだって聞いたの。
『万理華、私はあなたのために人に頭下げてお金借りたのよ。そんな私を今更切り捨てるなんてできるの?』
・・・これは私がもう寧々と一緒にやるのに限界を感じた時に、彼女が言ってきた言葉。何も言い返せなかった。」
「二人が組んだ最初から、もう今みたいにゴーストライターがいたわけ?」
ななみんは厳しい口調だ。
「ううん、最初は違ったよ。
寧々が経営を担当してくれて、私はデザインに集中できる環境が整って、前ほどではないけど少し描けるようになった。
寧々もそれを凄い喜んでくれたし、私も久々に希望が見えてきたような気がした。
それで、細々とだけどショップは軌道に乗り始めたの。
でも・・・ある日から、寧々が妙に私のデザインに注文を付けるようになった。
もっとカジュアルな感じにしなさいとか、色彩が派手すぎるとか、細かいことまで上げたらきりがないくらい訂正された。
当初のラフ画とは全く違う作品がどんどん出来上がるようになった。
最初は寧々がお店のために色々考えてくれてるんだって思って我慢してたけど、段々おかしいことに気付いたの。
だって寧々はデザインのことなんかずぶの素人なのに、つけてくる注文は凄い専門的で細かなことも含まれてた。
だからある日問いただしたの。一体なんでこんなことまでわかるのって。」
「そこ存在に気付いたってわけか」
「そう、寧々は全く悪びれてなかった。
『だって、万理華のデザイン全部採用してたら売れないんだもん。私は経営者だから、店の売り上げを考えなきゃいけないんだよ』
なんて言って来た。でもそれはとても納得できなかった。だって、私のお店なんだもん。
そしたら寧々さっきの言葉言ってきたの。まさか借金までしてたなんて、そんなこと言われたらどうしようもなかったよ。
『万理華、安心して。何も全部彼らに作ってもらおうってわけじゃないのよ、ただ少し手を加えてもらおうってだけ。
ね、だから今までどおり一緒に頑張ろうよ。私たち友達じゃない』
・・・そこから私はまた何も書けなくなった。でも何もしないのは悔しかったから、毎回イメージ絵だけは送り続けた。
それは一応取り入れてくれてるらしいけど、出来上がった服はどれも私らしさなんか微塵もない。
だから私は表に出るのを辞めた。寧々はそれはそれでカリスマ性が増して良いなんて思ってるみたいね。
そんな風に私は何もしないまま、店だけはどんどん大きくなった。
今じゃいっぱしの大アパレル会社よ。馬鹿みたいな話・・・」
桜井も割って入る。
「その時は、結婚用に溜めてた資金があるなんて言ってた。
彼女、乃木坂解散と同時にスタントマンとして働いてたから、結構貯金はあったみたい。
でも、後日実は半分くらい別のところから借金して返したんだって聞いたの。
『万理華、私はあなたのために人に頭下げてお金借りたのよ。そんな私を今更切り捨てるなんてできるの?』
・・・これは私がもう寧々と一緒にやるのに限界を感じた時に、彼女が言ってきた言葉。何も言い返せなかった。」
「二人が組んだ最初から、もう今みたいにゴーストライターがいたわけ?」
ななみんは厳しい口調だ。
「ううん、最初は違ったよ。
寧々が経営を担当してくれて、私はデザインに集中できる環境が整って、前ほどではないけど少し描けるようになった。
寧々もそれを凄い喜んでくれたし、私も久々に希望が見えてきたような気がした。
それで、細々とだけどショップは軌道に乗り始めたの。
でも・・・ある日から、寧々が妙に私のデザインに注文を付けるようになった。
もっとカジュアルな感じにしなさいとか、色彩が派手すぎるとか、細かいことまで上げたらきりがないくらい訂正された。
当初のラフ画とは全く違う作品がどんどん出来上がるようになった。
最初は寧々がお店のために色々考えてくれてるんだって思って我慢してたけど、段々おかしいことに気付いたの。
だって寧々はデザインのことなんかずぶの素人なのに、つけてくる注文は凄い専門的で細かなことも含まれてた。
だからある日問いただしたの。一体なんでこんなことまでわかるのって。」
「そこ存在に気付いたってわけか」
「そう、寧々は全く悪びれてなかった。
『だって、万理華のデザイン全部採用してたら売れないんだもん。私は経営者だから、店の売り上げを考えなきゃいけないんだよ』
なんて言って来た。でもそれはとても納得できなかった。だって、私のお店なんだもん。
そしたら寧々さっきの言葉言ってきたの。まさか借金までしてたなんて、そんなこと言われたらどうしようもなかったよ。
『万理華、安心して。何も全部彼らに作ってもらおうってわけじゃないのよ、ただ少し手を加えてもらおうってだけ。
ね、だから今までどおり一緒に頑張ろうよ。私たち友達じゃない』
・・・そこから私はまた何も書けなくなった。でも何もしないのは悔しかったから、毎回イメージ絵だけは送り続けた。
それは一応取り入れてくれてるらしいけど、出来上がった服はどれも私らしさなんか微塵もない。
だから私は表に出るのを辞めた。寧々はそれはそれでカリスマ性が増して良いなんて思ってるみたいね。
そんな風に私は何もしないまま、店だけはどんどん大きくなった。
今じゃいっぱしの大アパレル会社よ。馬鹿みたいな話・・・」
877: :2014/02/21(金) 00:57:33.61 ID:
「誰かこの話を他に知っている人はいるの?」
まいまいが優しく問いかける。
「いない、誰にも相談なんかできなかったから・・・
7年前にひめたんとさゆにゃんが、小さな箱でライブする時衣装頼まれて作ったことがあるけど、その時も相談なんかできなかった。
寧々がずっと私の側にいたし、何より二人はキラキラしてて私はあまりに惨めだったから。
・・・7年経って二人はすっかり有名人。国際フォーラムでライブするなんてね。
私は何も変わっちゃいないんだから。
なんか急にすべてが嫌になっちゃってさ、そしたら、たまたまネットでまいまいが絵画教室やってることを知って。会いに来たってわけ」
「万理華・・・」
まいまいの瞳には涙が浮かんでいる
沈黙を破ったのは、ななみんだった。
「悪いけど、そんな話を聞いたからって私は同情も何もしないよ」
その言葉は冷たい。
「べ、別に同情してほしいわけじゃないよ!」
万理華はむっとしたように応える。
「大体、元はと言えば万理華が原因でしょ?
自分が描けなくなっただけじゃん。それを寧々が救ってくれて、今では大きな会社のデザイナーさん
それで、さも寧々が悪者のように私たちに話すのは違うと思うなぁ」
「ななみん!やめなよ」
桜井が制止するが、ななみんは止まらない。
「大体万理華って昔からそうだったよね。
ちっちゃなことでうじうじ悩んでさ、そのたびに同情して欲しくて良くわからないことブログに書いたりして。
私万理華のそういうとこあんま好きじゃなかった。
相変らずかまってちゃんだね、万理華は!」
乾いた音が家の中に響く。
桜井がななみんの頬を叩いた音だ。
「いくらなんでも言いすぎだよ!万理華こんなに苦しんでるのに、何でそんな追い打ちをかけるようなことするわけ!」
ななみんの頬は赤く変色する。
「痛っ、何なのよもう。私は正直に今の気持ちを言っただけ。
わざわざこんな静岡の奥地まで来たのにさ、あんな懺悔みたいなことされて頭にこないわけないでしょ。
私は聖母でも何でもありませんから。」
「だからって言い方ってもんがあるでしょ!
万理華大丈夫?ななみんちょっと疲れて苛々してるだけだから・・・」
万理華は応えない。
するとずっと黙っていた川後が口を開いた。
「ななみん、万理華はそんなかまってちゃんじゃないよ。
誰よりも繊細で、誰よりも傷つきやすいそれが万理華だよ
ななみんだって知ってるでしょ?解散の時万理華のこと一番心配してたのななみんだったじゃん。
最後まで万理華になんかあったらすぐ連絡してって言ってたじゃん。
なんで、そんな風にわざと傷つけるようなことを言うの?」
まいまいが優しく問いかける。
「いない、誰にも相談なんかできなかったから・・・
7年前にひめたんとさゆにゃんが、小さな箱でライブする時衣装頼まれて作ったことがあるけど、その時も相談なんかできなかった。
寧々がずっと私の側にいたし、何より二人はキラキラしてて私はあまりに惨めだったから。
・・・7年経って二人はすっかり有名人。国際フォーラムでライブするなんてね。
私は何も変わっちゃいないんだから。
なんか急にすべてが嫌になっちゃってさ、そしたら、たまたまネットでまいまいが絵画教室やってることを知って。会いに来たってわけ」
「万理華・・・」
まいまいの瞳には涙が浮かんでいる
沈黙を破ったのは、ななみんだった。
「悪いけど、そんな話を聞いたからって私は同情も何もしないよ」
その言葉は冷たい。
「べ、別に同情してほしいわけじゃないよ!」
万理華はむっとしたように応える。
「大体、元はと言えば万理華が原因でしょ?
自分が描けなくなっただけじゃん。それを寧々が救ってくれて、今では大きな会社のデザイナーさん
それで、さも寧々が悪者のように私たちに話すのは違うと思うなぁ」
「ななみん!やめなよ」
桜井が制止するが、ななみんは止まらない。
「大体万理華って昔からそうだったよね。
ちっちゃなことでうじうじ悩んでさ、そのたびに同情して欲しくて良くわからないことブログに書いたりして。
私万理華のそういうとこあんま好きじゃなかった。
相変らずかまってちゃんだね、万理華は!」
乾いた音が家の中に響く。
桜井がななみんの頬を叩いた音だ。
「いくらなんでも言いすぎだよ!万理華こんなに苦しんでるのに、何でそんな追い打ちをかけるようなことするわけ!」
ななみんの頬は赤く変色する。
「痛っ、何なのよもう。私は正直に今の気持ちを言っただけ。
わざわざこんな静岡の奥地まで来たのにさ、あんな懺悔みたいなことされて頭にこないわけないでしょ。
私は聖母でも何でもありませんから。」
「だからって言い方ってもんがあるでしょ!
万理華大丈夫?ななみんちょっと疲れて苛々してるだけだから・・・」
万理華は応えない。
するとずっと黙っていた川後が口を開いた。
「ななみん、万理華はそんなかまってちゃんじゃないよ。
誰よりも繊細で、誰よりも傷つきやすいそれが万理華だよ
ななみんだって知ってるでしょ?解散の時万理華のこと一番心配してたのななみんだったじゃん。
最後まで万理華になんかあったらすぐ連絡してって言ってたじゃん。
なんで、そんな風にわざと傷つけるようなことを言うの?」
897: :2014/02/21(金) 05:30:56.99 ID:
「何よ、みんなして万理華の味方しちゃってさ・・・
あーあなんか知らないけど、凄い泣けてきちゃった」
ななみんの頬を大粒の涙が伝う。飄々とした彼女には珍しい感情の表れだ。
「ななみん・・・」
まいまいが心配そうに見つめる。
「大体さ、そんな追い込まれてるなら連絡くらいしてくれれば良かったのに。
何でなんも言ってくれなかったのよ・・・
あの時あんなになんかあったら連絡してって言ったのに、まさか16年間も音沙汰無いとは思わなかった。
でも、それって万理華が幸せになった証拠だって思って嬉しかった。立派なブランドのデザイナーやってて、ああもう過去を振り返らなくて良くなったんだなって
私もずっと一人で生きてきたから、そういう万理華の幸せは羨ましかったし嬉しかった。
繊細で傷つきやすい万理華が立派に生きてるなんて、本当に良かったと思ってた。
まさか、そんな追い込まれてるなんて思わなかったよ。
そんな時はすぐ連絡してって言ったじゃん。そしたら私飛んで行ったのに・・・
今日だって、まいまいのところじゃなくて私のところに来ればよかったのに・・・
万理華の馬鹿・・・」
ななみんはそう言うと崩れ落ちた。普段の意地悪な笑顔からは想像もつかない可憐さが心をうつ。
黙っていた万理華が顔を上げる。
「ななみん・・・ゴメンね。そんなに私の事思ってくれてたんだね。
私、なんか変な意地張って連絡することが出来なかった。
もう周りのお姉さんたちに甘えてちゃダメなんだって、ずっと気張ってた。
もっと早くななみんに助けを求めればよかったのかもしれない・・・
でも、ななみんがそんなに私の事を考えててくれてたってだけでなんか一気に幸せな気分になれたよ。
ありがとう・・・」
「万理華ぁ~~」
「ななみ~~ん」
二人は固く抱擁をした。
そんな二人を笑顔で見つめる三人も涙を隠そうとしない。
桜井が万理華の背中に語りかける。
「万理華、コラボやろうよ。さっきななみんは売りあげの事ばっか言ってたけど、本当は乃木坂のメンバー同士で大きな仕事がやりたかったんだよ。」
「でも、私もうデザインできないよ・・・」
万理華は振り向きながら応える。
「大丈夫、万理華ならできるよ!だって昔からあんなに才能あったんだからさ!」
桜井は力強く万理華の手を握る。
「でも・・・」
あーあなんか知らないけど、凄い泣けてきちゃった」
ななみんの頬を大粒の涙が伝う。飄々とした彼女には珍しい感情の表れだ。
「ななみん・・・」
まいまいが心配そうに見つめる。
「大体さ、そんな追い込まれてるなら連絡くらいしてくれれば良かったのに。
何でなんも言ってくれなかったのよ・・・
あの時あんなになんかあったら連絡してって言ったのに、まさか16年間も音沙汰無いとは思わなかった。
でも、それって万理華が幸せになった証拠だって思って嬉しかった。立派なブランドのデザイナーやってて、ああもう過去を振り返らなくて良くなったんだなって
私もずっと一人で生きてきたから、そういう万理華の幸せは羨ましかったし嬉しかった。
繊細で傷つきやすい万理華が立派に生きてるなんて、本当に良かったと思ってた。
まさか、そんな追い込まれてるなんて思わなかったよ。
そんな時はすぐ連絡してって言ったじゃん。そしたら私飛んで行ったのに・・・
今日だって、まいまいのところじゃなくて私のところに来ればよかったのに・・・
万理華の馬鹿・・・」
ななみんはそう言うと崩れ落ちた。普段の意地悪な笑顔からは想像もつかない可憐さが心をうつ。
黙っていた万理華が顔を上げる。
「ななみん・・・ゴメンね。そんなに私の事思ってくれてたんだね。
私、なんか変な意地張って連絡することが出来なかった。
もう周りのお姉さんたちに甘えてちゃダメなんだって、ずっと気張ってた。
もっと早くななみんに助けを求めればよかったのかもしれない・・・
でも、ななみんがそんなに私の事を考えててくれてたってだけでなんか一気に幸せな気分になれたよ。
ありがとう・・・」
「万理華ぁ~~」
「ななみ~~ん」
二人は固く抱擁をした。
そんな二人を笑顔で見つめる三人も涙を隠そうとしない。
桜井が万理華の背中に語りかける。
「万理華、コラボやろうよ。さっきななみんは売りあげの事ばっか言ってたけど、本当は乃木坂のメンバー同士で大きな仕事がやりたかったんだよ。」
「でも、私もうデザインできないよ・・・」
万理華は振り向きながら応える。
「大丈夫、万理華ならできるよ!だって昔からあんなに才能あったんだからさ!」
桜井は力強く万理華の手を握る。
「でも・・・」
905: :2014/02/21(金) 06:27:19.27 ID:
「私たちもサポートするよ!」
川後が胸を叩いて言う。まいまいもその横で頷いている。
「陽菜、まいまい・・・」
「万理華ぁ、一緒にやろうよ」
「ななみん・・・」
「ね、万理華には皆がついてるよ。だからさ、頑張ってみよう!」
桜井がにっこりと笑う。
「みんな・・・わかった、私やってみる」
万理華は力強く応える。
「そうこなくっちゃ!そうだ、寧々にもさ一回私たちと一緒に話をしに行こうよ。
寧々がそんなに悪人なわけないよ。きっと何か考えがあるんだよ。
それを一緒に確かめに行こう」
「それが良いよ、万理華。ずっともやもやしたまま過ごすのはよくないよ」
桜井とまいまいの提案を万理華は少し受け止める。そして
「・・・そうだね、皆ぁ何から何までありがとう!」
その顔に迷いはもうない
「万理華の顔ってぇ、本当に丸くてお団子みたいだねぇw」
「ちょっとななみん!空気壊さないでよ!」
我々は、東京へと戻る。
そうあの母娘の家だ。二人は向かい合っている。どちらも冷静だ。
「そうか・・・真夏に会ったんやな・・・」
「うん、ママのこと全部聞いたよ。動画も見た。昔は結構可愛かったんだね、ママも」
「昔はってのが余計やで~・・・」
沈黙がしばし流れる。
「ねぇママ、教えてよ。私のお父さんっていったい誰なの?」
「・・・ちょっと待っててな」
そういうと、母は立ち上がり寝室に何かを取りに行った。
「今から話すことにはなんも嘘偽りはないで・・・」
「うん」
「何時かは話さなきゃいけないって思っとったんよ・・・この人がのぞみのお父さんや」
母は持っている写真を娘に渡す。
「・・・どういうこと」
「どうもこうもあらへんで、その写真の人がお父さんなんやで」
「そんな・・・だってこの人・・・あの動画にも映ってた・・・」
「せやな、うちと一緒、乃木坂46のメンバーだった人や」
「だって・・・女の人じゃないの?」
「彼、いや彼女は女の心をもった男だったんよ。・・・信じられんのも無理はないやんな」
「・・・名前は?」
「生駒里奈・・・それがさゆりのお父さんの名前や」
川後が胸を叩いて言う。まいまいもその横で頷いている。
「陽菜、まいまい・・・」
「万理華ぁ、一緒にやろうよ」
「ななみん・・・」
「ね、万理華には皆がついてるよ。だからさ、頑張ってみよう!」
桜井がにっこりと笑う。
「みんな・・・わかった、私やってみる」
万理華は力強く応える。
「そうこなくっちゃ!そうだ、寧々にもさ一回私たちと一緒に話をしに行こうよ。
寧々がそんなに悪人なわけないよ。きっと何か考えがあるんだよ。
それを一緒に確かめに行こう」
「それが良いよ、万理華。ずっともやもやしたまま過ごすのはよくないよ」
桜井とまいまいの提案を万理華は少し受け止める。そして
「・・・そうだね、皆ぁ何から何までありがとう!」
その顔に迷いはもうない
「万理華の顔ってぇ、本当に丸くてお団子みたいだねぇw」
「ちょっとななみん!空気壊さないでよ!」
我々は、東京へと戻る。
そうあの母娘の家だ。二人は向かい合っている。どちらも冷静だ。
「そうか・・・真夏に会ったんやな・・・」
「うん、ママのこと全部聞いたよ。動画も見た。昔は結構可愛かったんだね、ママも」
「昔はってのが余計やで~・・・」
沈黙がしばし流れる。
「ねぇママ、教えてよ。私のお父さんっていったい誰なの?」
「・・・ちょっと待っててな」
そういうと、母は立ち上がり寝室に何かを取りに行った。
「今から話すことにはなんも嘘偽りはないで・・・」
「うん」
「何時かは話さなきゃいけないって思っとったんよ・・・この人がのぞみのお父さんや」
母は持っている写真を娘に渡す。
「・・・どういうこと」
「どうもこうもあらへんで、その写真の人がお父さんなんやで」
「そんな・・・だってこの人・・・あの動画にも映ってた・・・」
「せやな、うちと一緒、乃木坂46のメンバーだった人や」
「だって・・・女の人じゃないの?」
「彼、いや彼女は女の心をもった男だったんよ。・・・信じられんのも無理はないやんな」
「・・・名前は?」
「生駒里奈・・・それがさゆりのお父さんの名前や」
974: :2014/02/21(金) 23:25:42.88 ID:
「生駒・・・里奈・・・」
娘は呆然としている。
「ごめんな・・・のぞみ・・・今まで黙ってて」
母は申し訳なさそうに俯いた。
「・・・なにそれ、わけわかんないよ!!」
そう叫ぶとのぞみは自分の部屋へと戻っていく。混乱に耐えられなくなったのだろう。
「のぞみ・・・」
朝が来た。空はどんよりと曇っている。
のぞみが起きたのは昼過ぎだった。
携帯には友人からの連絡が何通も来ている。どれも、学校を休んだ彼女を心配する内容だ。
のぞみは一通りそれに返信すると、ゆっくりと起き上がりリビングへと向かった。
家の中には誰もいない。いつもとは違う静まり返った部屋に、彼女が水を飲む音が響く。
すると、のぞみは机の上においてある何かに気付く。手紙だ
彼女はそれを手に取り、椅子に座り読み始めた。我々の目線もその中身を追っていくことにする。
"のぞみへ、今まで色々なことを隠していてごめんなさい。
お母さんもいつか話さなくてはいけないと思っていたのだけれど、どうしても言い出すタイミングが見つからへんから、こんなことになってしまいました。
お母さんは、今からあなたのお父さんのところへ、秋田へ行こうと思います。
会ってのぞみのことや、過去の事を色々話してこようと思っています。"
「秋田・・・」
のぞみは側においてある段ボールに目を向けた。その中にはりんごがたくさん詰まっている。
秋田から送られてきたというりんごだ。
のぞみはそれをじっと眺めると、一個取り出しそのまま齧りついた。
甘い蜜の臭いが漂う。
"本当はこんな形で伝えるべきではないのかもしれないけど、どうしてもちゃんと話をする勇気が出なかったので、手紙で一体何があったのかをのぞみに教えようと思います。
弱虫なお母さんを許してください。
一体何から書けばいいのかわからないけれど、何とかすべてのことを伝えようと思います。
のぞみも知っているように、のぞみの先生、いくちゃんとウチは同じアイドルグループでした。乃木坂46というグループです。そうそう真夏も知ってるんやったね。
乃木坂46のことを思い出すと、とても懐かしい気持ちになります。本当に素晴らしいグループでした。
当時のアイドル界では間違いなく一番可愛い女の子たちが集まってたし、何よりその清楚な雰囲気は女のウチから見ても特別なものやったと思います。
娘は呆然としている。
「ごめんな・・・のぞみ・・・今まで黙ってて」
母は申し訳なさそうに俯いた。
「・・・なにそれ、わけわかんないよ!!」
そう叫ぶとのぞみは自分の部屋へと戻っていく。混乱に耐えられなくなったのだろう。
「のぞみ・・・」
朝が来た。空はどんよりと曇っている。
のぞみが起きたのは昼過ぎだった。
携帯には友人からの連絡が何通も来ている。どれも、学校を休んだ彼女を心配する内容だ。
のぞみは一通りそれに返信すると、ゆっくりと起き上がりリビングへと向かった。
家の中には誰もいない。いつもとは違う静まり返った部屋に、彼女が水を飲む音が響く。
すると、のぞみは机の上においてある何かに気付く。手紙だ
彼女はそれを手に取り、椅子に座り読み始めた。我々の目線もその中身を追っていくことにする。
"のぞみへ、今まで色々なことを隠していてごめんなさい。
お母さんもいつか話さなくてはいけないと思っていたのだけれど、どうしても言い出すタイミングが見つからへんから、こんなことになってしまいました。
お母さんは、今からあなたのお父さんのところへ、秋田へ行こうと思います。
会ってのぞみのことや、過去の事を色々話してこようと思っています。"
「秋田・・・」
のぞみは側においてある段ボールに目を向けた。その中にはりんごがたくさん詰まっている。
秋田から送られてきたというりんごだ。
のぞみはそれをじっと眺めると、一個取り出しそのまま齧りついた。
甘い蜜の臭いが漂う。
"本当はこんな形で伝えるべきではないのかもしれないけど、どうしてもちゃんと話をする勇気が出なかったので、手紙で一体何があったのかをのぞみに教えようと思います。
弱虫なお母さんを許してください。
一体何から書けばいいのかわからないけれど、何とかすべてのことを伝えようと思います。
のぞみも知っているように、のぞみの先生、いくちゃんとウチは同じアイドルグループでした。乃木坂46というグループです。そうそう真夏も知ってるんやったね。
乃木坂46のことを思い出すと、とても懐かしい気持ちになります。本当に素晴らしいグループでした。
当時のアイドル界では間違いなく一番可愛い女の子たちが集まってたし、何よりその清楚な雰囲気は女のウチから見ても特別なものやったと思います。

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コメント一覧 (4)
生駒少年は組閣反対が動機だと自首
名前が生駒里奈と同姓同名のヲタ少年A がおこした事件と騒ぎ立てたてる
秋豚死んで生駒が勾留の為理由を明かせず突然の解散ってとこか?
寧々は偶々生駒の後をつけ秋豚の死体の横で秋豚が節税してる隠し財産の一部をパクった為金回りが良いってオチか?
未成年の少年A が代わりに自首